8月、ビットコイン(BTC)は勢いを失い、イーサリアム(ETH)の取引手数料は高騰した。CoinDesk Researchのマンスリーレビューでは、15個のチャートを使って、ビットコインのパフォーマンスを従来の資産と比較し、ドルなどの法定通貨との関係や悪化するイーサリアムの“混雑”について考察している。
ここでは、重要なチャートをいくつか紹介する。
8月のパフォーマンス
8月、ビットコインの相場は勢いに欠け、CoinDesk 20のほとんどの暗号資産(仮想通貨)とS&P500株価指数を下回った。
年初から見ると、ビットコインの上昇率は60%を超える。S&P500は8%をわずかに超えている程度だ。
ビットコインとドルとの相関関係
ビットコインとDXY(ドルインデックス指数)の相関関係は、ビットコインが業界の内外でマクロ要因の一つとして語られるようになるなか、大幅な低水準となっている。
通貨ごとのパフォーマンス
通貨の動きはパフォーマンスに影響を与える。つまり、ドル安はこのところのビットコイン/米ドル(BTC / USD)ペアのパフォーマンスを後押ししていたが、年初からのリターンでは、韓国ウォン建てのビットコインは、ユーロ建てのビットコインを上回った。
イーサリアムの混雑問題
取引手数料の高騰からも明らかなイーサリアムの混雑問題は、トークンとアプリケーションの利用増加によってほとんど説明でき、スマートコントラクトを呼び出すトランザクション数で表すことができる。
テザー(USDT)の動き
今年前半、大きな成長を見せたあと、イーサリアムブロックチェーンでのドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」のトランザクション数は横ばいになっている。一方、トロンブロックチェーンでのテザーのトランザクション数は勢いを増した。
詳しい分析結果と他のチャートは、こちらから無料レポート(英文)をダウンロードできる。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Coin Metrics
原文:Around the Crypto World in 15 Charts: CoinDesk Research’s August Review