タイの中央銀行が、ブロックチェーンの基盤を利用して500億バーツ(約16億ドル、約1700億円)相当の貯蓄債券を販売したと発表した。
9月11日付のプレスリリースによると、ブロックチェーンのプラットフォームは、国債発行のための安全で効率的な仕組みを構築できることに加え、運用コストの削減を可能にするとしている。
タイ財務省は6月はじめにクルンタイ銀行(KTB:Krung Thai Bank)のブロックチェーン・ウォレットを使って、642万ドル相当の小口の貯蓄債券を販売する計画を発表。債券市場におけるブロックチェーン技術の活用を積極的に進めている。
「次の段階では、このインフラをさらに拡張し、あらゆる種類の国債をサポートできるようにする」と同発表文で述べた。
タイ財務省は8月、16億ドル相当の貯蓄債券を販売して得た資金は、財政赤字の解消に充当されると発表している。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Thanapol Tontinikorn/Shutterstock
原文:Thai Central Bank’s New Blockchain-Enabled Bond Infrastructure Passes Test With $1.6B Bond Sale