イーサリアムに特化したソフトウエア開発・投資会社のコンセンシス(ConsenSys)は25日、香港とタイが進める中央銀行デジタル通貨プロジェクトの支援企業に選ばれたと発表した。
同プロジェクトは、「プロジェクト・インタノン-ライオンロック(Project Inthanon-LionRock)」と呼ばれるもので、香港とタイが進めるクロスボーダー中央銀行デジタル通貨(CBDC)を開発するというもの。
コンセンシスは、コンサルタント会社のプライスウォーターハウスクーパース(PwC=PricewaterhouseCoopers)と香港のフィンテック企業のForms HKとともに、同プロジェクトの「第2段階の実施ステージ」で参画する。
香港金融管理局(HKMA:Hong Kong Monetary Authority)とタイ銀行(タイの中央銀行)が共同で進めるこのプロジェクトは、分散型台帳技術(DLT)、いわゆるブロックチェーンが商業銀行間のクロスボーダー決済を強化する可能性を検討するもの。
プロジェクトの開発第3フェーズは2019年12月、CBDCのプロトタイプを開発して終了。プロジェクトは、CBDCはクロスボーダー決済を効率化できると結論づけたが、その際、次の具体的な取り組みは明らかにされなかった。
米CoinDeskは今回の提携について香港金融管理局に確認を求めたが、当記事執筆時点までに返答はなかった。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:プロジェクトを締結した香港とタイの関係者(HKMA)
原文:Hong Kong Reportedly Picks ConsenSys for Digital Currency Pilot Project