マネーフォワード、仮想通貨交換業の手続き中止。メディア運営も終了

自動家計簿や資産管理、法人向けのクラウド会計サービスなどを手がけるマネーフォワードは、同社子会社が進めていた仮想通貨交換業の登録手続きを中止し、同事業への参入を延期すると発表した。

子会社のマネーフォワードフィナンシャルは2018年5月、ブロックチェーン・仮想通貨事業への参入を発表。同年9月には同事業エリアを対象とするメディア「Onbit」をスタートさせた。

マネーフォワードは、仮想通貨市場が急速に冷え込み、事業の収益性における下振れリスクが高まったことを、事業参入延期の理由にあげた。また、仮想通貨の不正流出が相次ぎ、マネーロンダリングに対する議論も高まるなか、ユーザーの資産保護などの体制構築にかかるコストは上昇を続けていると、同社は2019年4月15日付の発表文の中で述べた。

編集:佐藤茂
写真:マネーフォワードより