SBIVC、ビットコインキャッシュの上場廃止へ

SBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)がビットコインキャッシュ(BCH)の上場を廃止する。

SBIVCは2019年4月16日、同仮想通貨の取扱いを6月下旬に廃止すると発表。同社は廃止の理由として、3つをあげている。

  • BCHの時価総額が大幅に減少したこと
  • 51%攻撃が実施され次に生成されるブロックの記録に不正な取引を配信する可能性が高まっており、ブロックチェーンの安全性に疑義が生じていること
  • さらなるハードフォークが起こり、価格が大きく下落する可能性を否定できないこと

SBIVCは4月下旬をめどに、顧客によるBCHの売却を通じた換金を開始する。また、5月下旬には、顧客が管理する同社指定のハードウエアウォレットへのBCHの出庫を始める。

ビットコインキャッシュは、2018年11月に起きたハードフォークにより、BCHとビットコインキャッシュ・サトシビジョン(BCHSV)に分かれた。SBIVCは、BCHの保有者が取得すべきであったBCHSVに相当する対価を金銭で交付するという。

一方、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは15日(現地時間)に、BCHSVの上場を22日に廃止することを発表していた。

編集:佐藤茂
写真:Shutterstock