フィンテック協会がオンライン会議を開催へ、FinTechランキングでNTTデータ、NRI、シンプレクスが選出ほか──11/1〜11/7のフィンテックニュース

FINOLABが「調査組織FINOLAB RESEARCH」を設立

FINOLABは11月4日、国内外の金融ビジネスや先端技術の動向に関する調査を行う「FINOLAB RESEARCH」の設立を発表した。FINOLABは2016年にプロジェクトとして開始され、19年に株式会社へ。FinTechのビジネスコミュニティ運営を通じて、スタートアップエコシステムの創出に取り組んでいる。

FINOLAB RESEARCHの代表には、Head of FINOLABでChief Community Officerの柴田誠氏が就任。主な活動予定は、YouTubeでFinTechに関する国内外最新動向を動画で解説する「FinTech Topics」の更新(隔週予定)、各種コラムや分析レポートの執筆・公開──など。

柴田氏は「テクノロジーを活用した金融ビジネスをめぐる変化は年々加速しており、イノベーション推進による業務の展開を図っていくためには、『リサーチ機能』が必要不可欠」と指摘。FINOLABがオープンイノベーションを促進するために、資金提供(FUNDの設立)、ノンコア業務のサポート(SUBPOSI)を展開していることを紹介した上で、FINOLAB RESEARCHを設立することで「必要な情報の収集・分析・発信を行っていき、最前線の実務者のお役に立ちたい」とコメントしている。

フィンテック協会、オンラインカンファレンス「FINTECH JAPAN 2020」を11月17〜19日開催へ

Fintech協会は11月5日、オンライン開催するグローバルカンファレンス「FINTECH JAPAN 2020」の基調講演ほか各セッションの登壇者と、本イベント内で開催されるスタートアップピッチバトルへの出場企業が決定したことを発表した。同カンファレンスは11月17日(火)~19日(木)に開催される。CoinDesk Japanはメディアパートナーとして参加している。

1日目(11月17日)は、野崎彰氏(金融庁フィンテック室長)と副島豊氏(日本銀行 FinTechセンター長)によるキーノートスピーチ「当局が語る2020年のFintech」のほか、金融機関向けコミュニケーションツールを提供するシンフォニー、日本進出を発表したばかりの英国レボリュートの代表者らが参加する「Pioneer companies successful in Japan」などが行われる。

2日目(11月18日)は「新仲介・新決済法で変わる アフターコロナの個人向けサービス」(メルペイ・吉川徳明氏、カンム・八巻渉氏ら登壇)、「中小企業と地方の課題へのソリューション」(金融庁・日下智晴氏、freee・小村充広氏、マネーフォワード・神田潤一氏ら登壇)、「DEFI IN NEW NORMAL」(bitFlyer Blockchain・金光碧氏、auフィナンシャルホールディングス・藤井達人氏ら登壇)が開催される。

この日はまたスタートアップによるピッチバトルも開催される。株式会社MFS、ガレージバンク株式会社、株式会社キュリカ、Crezit株式会社、株式会社Handii、株式会社400Fが登壇する。

最終3日目(11月19日)は「EKYCと情報銀行の最前線」(マネーツリー・マーク・マクダッド氏ら登壇)、「アフターコロナに求められる顧客体験価値を高めるデジタル化」(Fintech協会代表理事会長・沖田 貴史氏ら登壇)、「BAAS IN NEW NORMAL」(KPMGコンサルティング・東海林正賢氏、ビザ・ワールドワイド・ジャパン・福谷大輔氏ら登壇)などが行われる。

チケット料金(税込み)はフィンテック協会の会員1,000円、非会員3,000円、学生は無料。公式サイトはこちら。

https://fj2020.fintechjapan.org/ja/

IDC FinTechランキング2020、日本からはNTTデータ、野村総研、シンプレクスが選出

NTTデータは11月5日、10月に発表された「2020 IDC FinTech Ranking Top100」で3位に選出されたと発表した。日本からは11位に野村総研、61位にシンプレクスがランクインしている。

昨年に引き続き、2年連続で3位に選ばれたNTTデータは、「NTTデータの金融サービス、保険、決済、証券市場における総合力が高く評価されたもの」「金融機関のお客さまのビジネス成功を支援する取り組みが評価されている」としている。

IDC FinTech Rankingsは、金融サービス企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する金融関連ITサービス企業を対象とし、さらに金融関連事業の収益が全収益の1/3以上の企業を選出、評価。今年で17年目。その他の選出企業は次の通り。

1 FIS
2 Tata Consultancy Services Limited
3 NTT DATA
4 Fiserv
5 Cognizant Technology Solutions
6 SS&C Technologies
7 Infosys Limited
8 NCR Corporation
9 Diebold Nixdorf
10 Global Payments

11 NRI (Nomura Research Institute, Ltd. )
12 Finastra
13 Jack Henry & Associates, Inc.
14 Ingenico
15 CoreLogic
16 TransUnion
17 Broadridge Financial Solutions, Inc
18 Moody’s Analytics, Inc.
19 Equifax
20 ACI Worldwide

21 SAS
22 Virtu Financial
23 Worldline
24 Black Knight
25 GLORY
26 Genpact
27 FICO
28 Temenos
29 Envestnet
30 FactSet Research Systems Inc.

31 Virtusa Corporation
32 Mphasis
33 LTI
34 Teradata
35 QIWI
36 NICE Ltd. / NICE Actimize
37 Wolters Kluwer
38 Avaloq
39 DCITS
40 Hundsun Technologies Inc.

41 SimCorp Ranking Company
42 Sopra Banking Software
43 Sinosoft Company Limited
44 IPC
45 Experian
46 Pegasystems Inc.
47 GFT Technologies SE
48 Ping An Technology
49 Yunnan Nantian Electronics Information Corp.,LTD.
50 Murex

51 Pactera Jinxin
52 CRIF S.p.A.
53 Refinitiv
54 Yusys Technologies Co., Ltd.
55 BearingPoint
56 Bottomline Technologies
57 Q2 Holdings, Inc. (Q2)
58 Fundbox
59 EVERTEC, Inc.
60 Computer Services, Inc. (CSI)

61 Simplex Inc.
62 Intellect Design Arena Ltd
63 Linedata Services
64 Silverlake Axis Limited
65 NeoXam
66 OneConnect
67 nCino
68 Calypso Technology, Inc.
69 Openlink
70 Prometeia

71 Backbase
72 CREALOGIX
73 Target Group
74 Eze Castle Integration
75 ERI Bancaire SA
76 Tavant
77 Objectway
78 BRQ IT Services
79 SmartStream Technologies
80 Alkami

81 Viewpointe Ranking Company
82 Nucleus Software
83 Diasoft
84 Novantas, Inc.
85 Kasasa
86 Celero
87 Capital Asset Planning, Inc.
88 Doxim
89 TAS Group
90 BPC Banking Technologies

91 MX
92 ARGO Data Resource Corporation
93 Sinqia
94 xQuant Company, Ltd.
95 DCI (Data Center Inc)
96 Baker Hill
97 ARCA
98 Zhejiang Bangsun Technology CO.,Ltd.
99 Featurespace 100 VSoft

文・編集:濱田 優
画像:Shutterstock.com