イーサリアムの生みの親ヴィタリック・ブテリン氏は、「イーサリアム2.0」のステーキングで合計3200ETHを送信したとTrustedNodesが伝えた。現在のレートで換算すると約145万ドル(約1億5000万円)に相当する。
ブテリン氏は100回に分けて取引を行い、4日に公開されたイーサリアム2.0のデポジットコントラクトに送信された。デポジットコントラクトは現行のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)ブロックチェーンから、まもなくスタートするPoS(プルーフ・オブ・ステーク)ブロックチェーンに移行する手段として機能する。
デボジットコントラクトの運用開始により、イーサリアム保有者はイーサリアム2.0のPoSネットワークにステーキングに必要な32ETHを預け入れられるようになった。現在、4万9000ETH弱、約2200万ドル(約22億7000万円)相当が預け入れられている。
ステーキングとは、報酬を見返りとして一定期間、資産を預け入れることによって、PoSブロックチェーンを支えること。PoSネットワークは現行のイーサリアム・ネットワークやビットコイン・ネットワークとは異なり、マイニングに依存しない。
イーサリアム2.0は12月はじめにスタートする予定。当初はビットコイン・ネットワークがスタートから12年目の記念日となる1月3日に設定されていたが何度か延期されている。
スタートには、イーサリアム保有者が合計52万4288ETHを預け入れる必要がある。必要な数に達すると、その時点でイーサリアム2.0の骨格となるビーコン(Beacon)チェーンが運用を開始する。
翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:イーサリアムの生みの親ヴィタリック・ブテリン氏(Ethereum)
原文:Vitalik Buterin Sends $1.4M of Ether in Preparation for Ethereum 2.0 Staking