ETP(上場取引型金融商品)の1つであるグレースケール・ビットコイン・トラスト(GrayScale Bitcoin Trust)は、ゴールドのETF(上場投資信託)のパフォーマンスを上回っており、ファミリーオフィスのような機関投資家の投資需要に支えられている可能性がある。CoinDeskが入手したJPモルガン(JPMorgan)の11月6日付レポートに記載されている。
「以前はゴールドETFに投資していたファミリーオフィスなどの一部の投資家が、ビットコイン(BTC)をゴールドに代わるものと見ている可能性があるという考え方を示している」
アナリストは、ビットコイン需要を牽引しているのはミレニアル世代だけではなく、ファミリーオフィスや資産運用会社のような機関投資家も含まれていると述べ、グレースケール・ビットコイン・トラストの好調なパフォーマンスを説明。
「10月23日の前回のレポートで強調したように、ビットコインの長期的上昇の可能性はかなり大きい。しかし、ビットコインが『代替』通貨としてゴールドと対等に競争し、ゴールドETFへの民間投資額に並ぶためには、ビットコインの時価総額は現状から10倍増加する必要があるだろう」
また、アナリストは「ビットコインは急騰で買われ過ぎのレベルに近づいているようだ」と指摘。急落の引き金になる可能性があるとしている。
JPM_Flows_&_Liquidity_2… by CoinDesk
翻訳:新井朝子
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:Shutterstock
原文:Family Offices May Now See Bitcoin as Alternative to Gold: JPMorgan Report