先週公開された「イーサリアム2.0(Eth 2.0)」のデポジットコントラクトに預け入れられたイーサリアムが、5万イーサリアムを超えた。この額はイーサリアム2.0に向けたアップデートを有効化するために必要な数の10%に相当する。
デポジットコントラクト:イーサリアム2.0において、イーサリアムをステーキング(預け入れ)するための機能。ステーキングによってユーザーは、報酬を稼ぐことができる。
デポジットコントラクトはイーサリアム2.0の基礎となり、イーサリアムネットワークをPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoW(プルーフ・オブ・ステーク)に移行させるための橋渡しとなる。
新しいPoSネットワークのバリデーター(トランザクションの処理を行い、PoWネットワークのマイナーに相当する)になるためには、最低32イーサリアム(約150万円)をネットワークにステーキング(預け入れ)する。
イーサリアム2.0へのアップデートを有効化する「ジェネシスイベント」を開始するには、1万6384人のバリデーターが最低52万4288イーサリアムを預け入れる必要があり、現在、5万2801イーサリアム(約25億円)が集まっている。
イーサリアム2.0が稼働すると、バリデーターは年間8~15%程度の報酬を得ることができるようになる。すでにイーサリアムの生みの親ヴィタリック・ブテリン氏は、バリデーター100人分にあたる3200イーサリアムを預け入れた。
イーサリアムの開発者らは、12月中にイーサリアム2.0の骨格となるビーコンチェーンが稼働すると予想している。イーサリアム2.0への移行は4段階に分けて進められており、ビーコンチェーン稼働すれば、移行作業は2番目のフェーズに進むことになる。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Ali Powell/CoinDesk
原文:Ethereum 2.0 Deposit Contract Tops $22.5M One Week After Launch