ヘッジファンドのダリオ氏、ビットコインの考え方を見直す

世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)の創業者兼共同会長のレイ・ダリオ(Ray Dalio)氏は、ビットコインの将来性を危惧する考えを示したこれまでの発言とは対照的に、資産クラスとしての暗号資産のポジティブな見方を明らかにした。

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ダリオ氏は12月8日、オンライン掲示板レディット(Reddit)のイベント「AMA(Ask Me Anything:何でも聞いて)」で、ビットコインと他の暗号通貨が過去10年でその存在感を「確立」し、興味を集める 「ゴールドのような代替資産」になったと述べた。

ダリオ氏はまた、暗号資産が、ゴールドや他の供給が限られた移動可能な富の保存手段と類似点や相違点を共有していると指摘した。

ビットコインは「ゴールドや他の富裕資産の保存手段の多様化に役立つ可能性がある。重要なことは、ポートフォリオの中に株式をはじめ、(中略)このタイプの資産のいくつかを保有すること。ポートフォリオを分散化させること」(ダリオ氏)

ダリオ氏は11月、ビットコインや他の暗号資産には3つの大きな問題があるとコメント。同氏が指摘した3つの問題とは、支払いとして暗号資産を受け入れる場所が少ないこと、価格のボラティリティ(変動)、政府がデジタル資産を「禁止」する可能性があること。

ビットコインとゴールドの比較に関する質問に対してダリオ氏は、中央銀行が保有したり、価値交換に使用したいと考える資産を「強く好む」と述べた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:レイ・ダリオ氏(Bridgewater)
原文:Bridgewater’s Ray Dalio Softens Stance on Bitcoin, Says It Has Place in Investors’ Portfolios