クラウドクレジット、エッジラボなどから資金調達──貸付型クラファン事業の拡大図る

クラウドファンディングのクラウドクレジットが、約1億円の資金をベンチャーキャピタルのエッジ・ラボとインベストメントLabなどから調達する。貸付型クラウドファンディング事業の拡大を目指す。

11日の発表によると、調達は2021年初めに完了し、資金はファンドの管理体制強化や、同社のサービスサイトのUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザー体験)を改善するための機能開発などに充てる。

2014年に創業したクラウドクレジット(CROWD CREDIT)は、高い投資リターンで存在感を強めてきたクラウドファンディング会社で、東欧やアフリカ、南米などのインフラ事業や中小企業へのローンに資金を投下する取り組みを行っている。「世界に貢献する投資」のキャッチコピーで、貸付型クラウドファンディングのプラットフォームを運営している。

さらなる資金調達を検討

クラウドクレジットは今後、グローバル規模での資金需要と供給を繋ぐプラットフォーム事業を拡大する上で、財務基盤をさらに強化するため他の投資家からの資金調達(エクステンションラウンド)を検討している。

クラウドファンディングには、寄付型や、株式による出資で配当を受け取る株式型、物品やサービスを受け取る購入型などがあるが、クラウドクレジットは、資金提供者が融資を行い、元本と利子を得るファンド投資を行う貸付型のカテゴリーに入る。

クラウドクレジットには、伊藤忠商事とマネックスベンチャーズが2015年に出資。2018年には、第一生命や三菱UFJキャピタル、LINEベンチャーズ、YJキャピタル、ソニーフィナンシャルベンチャーズ、グローバル・ブレイン、SBIインベストメントなどから資金を調達している。

編集:佐藤茂
写真:クラウドクレジットCEOの杉山智行氏(撮影:多田圭佑