ビットコインが2万ドルを超えた12月16日、ビットコインについてのツイートは9万2000件を超え、2018年1月17日以来の高水準となった。データプロバイダーのThe TIEが収集したデータで明らかになった。
ビットコインが2017年12月に当時の最高値を更新した際、ビットコイン関連のツイート数は増加している。しかし、価格は2018年1月になると高値水準から下落した。
2020年のビットコインの高騰については、スタンリー・ドラッケンミラー(Stanley Druckenmiller)氏や米大手投資運用会社グッゲンハイム(Guggenheim)のスコット・マイナード(Scott Minerd)氏をはじめとする機関投資家がビットコインに参入し、多額の資金を投下しているとする話題が語られている。
記録的なツイート数は、個人投資家のビットコインに対する関心の高さを示しているだろう。
「ビットコインの高騰が、ウォール街の参入に後押しされているという話は多いが、ツイッターでの会話を盛り上げているのは普通の人たちということになる」とビットコインスタートアップ、ロリ(Lolli)のオーブリー・ストロベル(Aubrey Strobel)氏は述べた。
ツイッターアカウントも急増
The TIEのデータによると、1人で大量のツイートをする人だけが、ツイート数の増加を牽引しているわけではなかった。ビットコインの話題を投稿するツイッターアカウント数も急増し、12月16日には約5万のユーザーがツイートした。
ロリも、ビットコインについて発信する人気のツイッターアカウントを運営している。個人投資家はビットコインに投資するあらゆる機会を探り、ロリのツイートに対する反応は急増しているとストロベル氏は語る。
他にも、スクエアのCash Appの記録的な購買量や、ペイパル(PayPal)の暗号資産取引機能のような新サービスへの需要など、個人ユーザーに特化したビットコインサービスの利用が、多くの個人投資家が現在の強気相場に参加していることを示している。
メッサーリ(Messari)のビットコイン・アナリストのライアン・ワトキンス(Ryan Watkins)氏は、ツイートが急増していることについて「今回は機関投資家が主導しているかもしれないが、個人投資家は明らかに傍観しているわけではない」と語った。
翻訳:新井朝子
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Daily tweet volume relating to bitcoin since December 2017(The TIE, CoinDesk Research)
原文:Bitcoin Chatter on Twitter Nears Highest Level in 3 Years Amid Price Surge