ビットコイン、一時2万8000ドル超え、時価総額はアリババに匹敵

ビットコインの価格が12月27日午前(米東部時間)、2万8000ドル(約289万円)を超え、同暗号資産の時価総額は5000億ドル(約51兆7500億円)を超えた。

coindeskのデータによると、ビットコインは16日に初めて2万ドルを超えると、25日夕に2万5000ドルに達した。翌26日午後にはさらに値を上げ、2万6000ドル。日曜日の27日の午前に2万7000ドルに上昇すると、同日夕に一時2万8000ドルに達した。

年初からは275%という驚異的な上昇幅を記録し、時価総額は5123億ドルに膨れた。単純比較すると、中国のアリババとテンセントの時価総額に匹敵する。アリババの時価総額は約5454億ドルで、テンセントが約5097億ドル(Statistaのデータ)。

ビットコインが史上最高値を更新した大きな要因として、北米の機関投資家による同暗号資産市場への参入があげられる。ホワイトハウス広報部長を務めたアンソニー・スカラムーチ氏のスカイブリッジキャピタルや、米生保のマスミューチュアル、資産運用のグッゲンハイムなどが今年、ビットコインへの投資を明らかにしている。

新型コロナウイルスのパンデミックが経済活動を抑制した2020年、各国が金融緩和政策を維持する中で、インフレヘッジに対応する一資産としてビットコインに注目する投資家が増加したと言われてきた。

市場からは、3万ドルを超えるのは時間の問題だとする見方が聞かれる一方、中長期的にはさらに上昇を続けていくとの強気な予測も聞こえてくる。

翻訳抜粋:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:Bitcoin Tops $28K for 1st Time, Hours After Crossing $27K; Market Cap Now Exceeds $500B