ビットコインのマイニングで得られる収益が、過去3カ月で3倍の水準に増加している。
ビットコインの価格が大幅に上昇したことで、テラハッシュ/秒あたりの収益は、10月初めの約0.078ドルから今月7日時点で0.284ドルに増加した。ルクソール・テクノロジーズ(Luxor Technologies)のデータによると、2019年8月上旬以来の高水準となった。
ビットコインは7日午後に一時4万ドルを突破し、年初からわずか1週間で30%以上、値を上げた。昨年1年で、価格は4倍となった。
既存のマイナーは事業拡大を図る一方、新たに参入を試みる事業者は少なくない。マイニングに使われる機器を製造する企業は、需要の急増に追いついていけない状況だ。
大手マイニング機器のビットメイン(Bitmain)では、最新モデル「アントマイナー(Antminer)S19」の販売価格が2倍近くになっているにもかかわらず、すでに8月出荷分まで完売している。
ビットコインの価格高騰とともに、マイニングの収益も上昇するなか、マイナーが中古市場で高性能機器を探しまわる状況が続いている。
|翻訳:coindesk JAPAN編集部
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Luxor Technologies, CoinDesk Research
|原文:Bitcoin Miners See Revenue Per TH/s Nearly Triple in 3 Months