北米の一部の機関投資家がビットコイン市場に参入するなか、年金基金や、大学・病院などの資金を運用する基金が、暗号資産に対する投資意欲を強めていると、暗号資産ファンドを運営する米グレイスケール・インベストメンツのCEOが明らかにした。
ヘッジファンドによる暗号資産投資はこれまで確認されてきたが、年金基金や大学基金などを含む他の機関投資家の参入が見られるようになっていると、ニューヨークに拠点を置くグレイスケールの最高経営責任者、マイケル・ゾンネシャイン氏がブルームバーグの取材で述べた。
「(暗号資産への)資金投入の規模も拡大している」と、ゾンネシャイン氏はコメント。同氏は7日付でグレイスケールのCEOのポストに就任した。
グレイスケールはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を含む複数の暗号資産ファンドを運用している。機関投資家はファンドを通じて、ビットコインなどの現物を直接保有することなく、暗号資産に投資することができる。
同社が7日に投稿したツイートによると、グレイスケールの運用資産残高は275億ドル(約2兆8500億円)。また、グレイスケールは8日、同社が運営する「デジタル・ラージキャップ・ファンド(Digital Large Cap Fund)」の運用手数料を3%から2.5%に引き下げたと発表した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:佐藤茂
|写真:グレイスケール・インベストメンツCEOのマイケル・ゾンネシャイン氏(coindesk)
|原文:Grayscale CEO Says Crypto Interest Is Rising From Pension, Endowment Funds