DeFiプラットフォームに外部データを提供するチェーンリンク(Chainlink)の「LINK」トークンが、史上最高値を更新した。ビットコインの強気相場に一服感が見られるなか、他のアルトコインの価格上昇が目立っている。
LINKは18日、23.68ドルを記録して最高値を更新した。CoinDesk 20のデータによると、LINKのこれまでの最高値は2020年8月に記録した19.90ドルだった。
LINKは昨年、530%も値を上げている。勢いは2021年に入っても続き、年初から2週間でさらに2倍近く上昇している。OMGやOXTなどの一部のアルトコインも18日に10%を超える上げ幅を記録した。イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)もそれぞれ少なくとも2〜8%、値を上げた。
ビットコインはこの1週間あまり、3万ドルから4万ドルの間で保ち合いとなっており、比較的安価なアルトコインへと資金が循環していくことを後押ししているようだ。
ポルカドットは時価総額第4位に
アルトコインの上昇は先週、ポルカドット(Polkadot)の「DOT」トークンが急激に上昇し、時価総額第4位の暗号資産となったことから始まったとステーブルコイン「EOSDT」を発行する暗号資産フレームワーク、イクィリブリアム(Equilibrium)の共同創業者兼CEO、アレックス・メリクホフ(Alex Melikhov)氏は指摘する。
「他のコインも今、ポルカドットに続いて上昇しているようだ」(メルクホフ氏)
今月はじめのイーサリアムとビットコインの6カ月インプライド・ボラティリティの記録的なスプレッド(差)は、イーサリアムやアルトコイン全般の上昇が迫っている可能性を示していた。
ビットコインがより狭いレンジに留まるなか、アルトコインは「激しい上昇」を続ける可能性があると市場アナリストのラーク・デイビス(Lark Davis)氏はツイートした。
だが、このところの狭いレンジでのビットコイン取引が、強気の方向転換で終わり、強い上昇への道が開けば、アルトコインの上昇は止まる可能性があるという。
「ビットコインが4万2000ドルを超えれば、きわめて短期間のうちに5万ドルを試すところまで上昇するだろう」と、投資家で暗号資産ウォレットおよびID認証を手がけるCivicの創業者、ビニー・リンガム(Vinny Lingham)氏は14日にツイートしている。
|翻訳:山口晶子
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Timur Kozmenko/Pixabay
|原文:Chainlink Hits Record High, Altcoins Rally Amid Bitcoin Consolidation