アメリカ在住の暗号資産ユーザーが所有するBMWのプラグインハイブリッド(PHV)スポーツカー「i8」には、マイニング機器がトランクの中に設置されている。i8のハイブリッドエンジンを使ってコンパクトなマイニング装置を稼働させる。
サイモン・バーン(Simon Byrne)氏のマイニングシステムは、イーサリアム(ETH)のマイニングによく使われるエヌビディア製のグラフィックスカード「RTX 3080s」6枚が搭載され、運転中でも操作可能だ。PC Gamerが24日に伝えた。
ナンバープレートは「HODLER」
システムはハイブリッドカーのバッテリーによって電力供給されるが、起動時は過熱を避けるためにトランクを開けておく必要があるという。
このマイニング機器は、年間12万8088ドル(約1300万円)の利益を生み出すことができるとHardwareTimesが報じている。
バーン氏のBMWは、ネバダ州のナンバープレート「HODLER」(暗号資産保有者の間で「長期保有」を表す隠語)をつけ、わずか4.4秒で時速100kmに達する。
彼はPC Gamerに「ゲーマーを困らせるため」に車にマイニング機器を設置したと語った。
半導体大手のエヌビディアは最近、RTX 3080の供給が不足しているなか、暗号資産マイナー向けの専用グラフィックスカードの生産を再開する可能性があると述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Simon Byrnes
|原文:US Man Installs Crypto Mining Rig in Hybrid BMW Sportscar