イーサリアムブロックチェーン上のデジタルアートが、ピア・ツー・ピアのマーケットプレイス「OpenSea」で高額で売買された。
420イーサリアムで取引されたノン・ファンジブル・トークン(NFT)を使ったこの作品は、「ハッシュマスク(Hashmask)」と呼ばれている。取引額は3日の時点で約65万ドル(約6900万円)に相当する。
※ノン・ファンジブル・トークン(NFT):コピーできない唯一性を持つトークンで、所有権を表すことができる。例えば、1ビットコインは、どの1ビットコインでも同じ価値(ファンジブル)だが、NFTはそれぞれが固有の価値を持つため1対1で交換することはできない(ノンファンジブル)。
購入者の@seedphrase氏はツイッターにこう投稿した。
I’ve decided to one-up myself and purchased this mystical halo demon 420 $ETH! @TheHashmasks #NFTs pic.twitter.com/H7a9OStPiT
— DANNY (@seedphrase) February 2, 2021
「私は自分自身を鼓舞し、この神秘的な光の輪のデーモンを420イーサリアムで購入した!」
Hashmaskは、そのウェブサイトによると、世界中の70人以上のアーティストの集合体で、1万6384のユニークなデジタル・ポートレート(自画像)作品を掲載しているという。
「マスク自体がユニークで、オンリーワンのデザインが施されている。キャラクター、目の色、肌の色といった神秘的な属性をもつ作品は、全ハッシュマスクの中の0.07%しかない」と、作品を購入したダニー氏は、苗字を明らかにしないことを条件に米CoinDeskの取材に応じた。
「特に見た目に美しく、希少性の高い超ハイエンドのNFT作品を購入することに興味がある。また、所有者に、NFT作品における透明性の高い著作権ポリシーがあることも気に入っている。ほとんどのNFTプロジェクトでは、買い手がNFT作品を商業化することを制限している」
ダニー氏によると、NFTコミュニティーは進化しているが、一般の人たちの大規模な参入はまだないという。
「自分が初期投資家であることを認識しつつ、アーティストやプロジェクトに流動性も提供することは、非常にやりがいがある」
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:@seedphrase
|原文:Rare Hashmasks Digital Artwork Sells for $650K in Ether