日本初、グロービス経営大学院がブロックチェーン使った修了証明書を試験的に発行へ

グロービス経営大学院は7月から、日本語MBAプログラムの卒業生向けにブロックチェーン技術による修了証明書を試験的に発行する。同技術を用いた修了証明は、文部科学省が認可し学位を授与する教育機関としては日本で初めてだという。

今回の取り組みは、ブロックチェーン証明書発行システムを展開するCredentia Blockchain Technologiesと、グロービス経営大学院2016期生の関根孝一氏が協働して実施すると、グロービス経営大学院が2019年5月13日に発表した。

資格を証明する際、紙では偽造や改ざんを見抜くコストや紙を手配するコストが必要になる。ブロックチェーンを活用すれば、偽造や改ざんを検証するコストも下がり、紙を準備する必要がなくなる。

同大学院では、国外居住者でもオンラインでMBAを取得できるコースがある。グロービス広報室の田中隆丞氏は、「出張や転勤などで国外にいる卒業生もいる。従来は紙の証明書を送る手間がかかったが、紙に加えデジタルで証明できる修了証明書を発行することで、卒業生の利便性向上につながる」とCoinDesk Japanの取材に対して述べた。

文:小西雄志
編集:佐藤茂
写真:リリース資料より
(編集部より:タイトルおよび1パラグラフ目の「学位証明書」を「修了証明書」に訂正し、記事を更新しました)