巨大なeコマースプラットフォーマー、アマゾン(Amazon.com)が世界最大級のブロックチェーン ・仮想通貨イベントでその存在感を放ちそうだ。
2019年5月13日にニューヨークで開幕したConsensus2019の2日目、イベント会場のスポットライトはアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のラフル・パタック(Rahul Pathak)氏が議論するセッションに集まるだろう。
AWSが展開するアマゾン・マネージド・ブロックチェーンのゼネラルマネージャーを務めるパタック氏は14日(現地時間)、ブロックチェーンに対する有効性や、顧客企業の同技術に対するニーズについて話を進める予定だ。
あらゆる業界のビッグプレイヤーがブロックチェーン技術の活用を進める中で、AWSは4月、米東部地域でマネージド・ブロックチェーンの提供をスタートしたと発表。アマゾン・マネージド・ブロックチェーンは、ハイパーレジャーファブリック(Hyperledger Fabric)などのオープンソースのフレームワークを利用して、企業用のブロックチェーンをより簡単に経済的に構築、運営できるというもの。
また、衛星を利用してビットコインによる決済を可能にするブロックストリーム(Blockstream)からは、CEO(最高経営責任者)のアダム・バック(Adam Back)博士が14日に登壇し、同社の新製品を披露する予定。バック氏はビットコインの世界における著名な開発者として知られており、同氏の発言にはフロアからの注目が集まりそうだ。
米CoinDeskが主催する「Consensus 2019」では、ブロックチェーン・仮想通貨をテーマにした幅広い議論が行われている。CoinDesk Japanは今月30日、Consensus2019報告会を開催する。
関連記事:NYCで議論深めたある熱狂と緊張──ビットコイン高騰する中、Consensus2019・Day1終了
文:小西雄志
編集:佐藤茂
写真:Shutterstock