暗号資産のドージコイン(DOGE)に特化した分散型取引所(DEX)が誕生した。大きな盛り上がりを見せているドージコインのピア・ツー・ピア取引、いわゆる「アトミックスワップ」が可能になった。
アトミックスワップは、中央集権型取引所のような第三者を必要とせずに、ユーザーが異なる暗号資産を直接取引する方法をいう。
3月10日の発表によると、暗号資産とブロックチェーンのオープンソース・ソリューション・プロバイダーであるコモド(Komodo)は、1日に分散型取引所「DogeDEX」の運用を開始した。アプリのダウンロード数はすでに3000を超えている。
DogeDEXは、ユーザーがプラットフォームに保有資産を保管できるノン・カストディアル・ウォレットの役割も担っている。さらにコモドは来月、法定通貨との交換機能を提供する計画で、ドージコインを直接購入できるようになる。
「暗号資産はインターネットと同様にコミュニティが重要で、ドージコインはまさにインターネットの通貨。分散型取引所(DEX)とノン・カストディアル・ウォレットは、我々の得意分野であり、ドージコインのユーザーの多くが『アトミックスワップ』という最先端技術で取引できるようにしたい」とコモドの最高技術責任者(CTO)、カダン・スタデルマン(Kadan Stadelman)氏は語った。
テスラのイーロン・マスクCEOや、ラッパーのスヌープ・ドッグ、KISSのジーン・シモンズなどの有名人がドージコインについてツイートしたことで、ドージコインの人気は再燃し、米人気掲示板レディットの株取引コミュニティ「WallStreetBets(WSB)」での盛り上がりもあり、価格は急騰した。
NBAのダラス・マーベリックスは暗号資産決済を提供するビット・ペイ(BitPay)を介して、ドージコインの受け入れを開始すると発表している。
ドージコインを扱う取引所が限られているなか、DogeDEXはファンにとって、ドージコインを手に入れるための新たな手段となる。
|翻訳:石田麻衣子
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Doge dog image via the Dogecoin Foundation
|原文:Decentralized Exchange Launches for Dogecoin Swaps