3月10日──ドージコイン専門の分散型取引所「DogeDEX」が誕生
3月10日の発表によると、暗号資産とブロックチェーンのオープンソース・ソリューション・プロバイダーであるコモド(Komodo)は、1日に分散型取引所「DogeDEX」の運用を開始した。アプリのダウンロード数はすでに3000を超えている。
DogeDEXは、ユーザーがプラットフォームに保有資産を保管できるノン・カストディアル・ウォレットの役割も担っている。さらにコモドは来月、法定通貨との交換機能を提供する計画で、ドージコインを直接購入できるようになる。
3月11日──デジタルアートが75億円、NFT作品としては過去最高の落札額
大手オークションハウスのクリスティーズで、ノン・ファンジブル・トークン(NFT)を使ったデジタルアートが約6930万ドル(約75億円)で落札された。NFTの販売額としては過去最高を記録した。
クリプトアーティスト「Beeple」のデジタルアート「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」は3月11日(米東部時間)、6025万ドルで落札され、手数料を加えて、最終的な価格は6934万6250ドルとなった。
3月11日──ウィズダムツリー、ビットコインETFをSECに申請──北米でETF開発が活発
国内外で多くの上場投資信託(ETF)を手がける米ウィズダムツリー・インベストメンツが、ビットコインETFの上場に向けて申請書を米証券取引委員会に提出した。米国におけるビットコインETFの申請は、昨年12月からこれで少なくとも4件目となる。
ウィズダムツリー(WisdomTree)は、「S-1フォーム」と呼ばれる申請書を同委員会(SEC)に提出。同社は、申請が承認されれば、計画中のビットコインETFを、シカゴボードオプション取引所(Cboe)が運営するBZX取引所に上場する方針だ。
3月12日──アリババ関連会社アントグループ、ブロックチェーン特許で首位──中国企業がトップ10を独占
中国のアリババグループの金融関連会社、アントグループ(Ant Group)が、ブロックチェーン特許に関する指標でトップに立っている。このランキングでは、中国企業が上位10社のほとんどを占め、中国以外の企業はIBMだけだった。
調査によると、アントはブロックチェーン特許に関して、トップの座を維持した。アントが保有するブロックチェーンの関連特許は2298件で、2020年には586件増加した。2019年の880件からは33%減少した。
一方、保険・銀行の複合企業である中国平安保険(Ping An Group)は2020年に1215件のブロックチェーン特許を出願。テンセントを抜いて2位となった。
3月13日──ビットコインが6万ドル超、過去最高値を再び更新
暗号資産(仮想通貨)のビットコインが、再び最高値を更新した。2月中旬から鈍い値動きが続いていたが、13日(米東部時間)に6万ドルを超えた。
CoinDesk 20のデータによると、ビットコインは13日10時(協定世界時=UTC)頃から急激に値を上げ、6万65ドルに達した。2月21日に記録した最高値の5万8300ドル台を大きく上回った。
価格上昇に伴い、ビットコインの時価総額は1.12兆ドル(約122兆円)に拡大し、グーグルの持ち株会社であるアルファベットの時価総額(1.39兆ドル)に迫る。
3月12日──日本円ステーブルコイン・JPYCのエコシステムに貢献で報酬を付与「JPYC Grant」開始
日本円ステーブルコイン・JPYCを発行する日本暗号資産市場株式会社は3月12日、JPYCのエコシステムに貢献する個人や事業者に対し、最大100万JPYCの支援を行う報酬プロジェクト「JPYC Grant」を開始した。JPYCコミュニティ内のさらなる普及・拡大を目指す背景があるという。
JPYCに関する記事執筆、勉強会を自主的に開催した個人や、JPYCを用いたアプリ開発などを行った事業者に対し、3段階の貢献度に応じた金額を付与する仕組みだ。
3月12日──株式会社マーキュリーの暗号資産販売所「CoinTrade」サービス開始
株式会社マーキュリーは3月12日、暗号資産現物取引所「CoinTrade」のサービスを開始すると発表した。サービス提供は3月15日から開始予定。マーキュリーは2021年2月に暗号資産交換業者の登録を完了していた。
サービスは現物取引(暗号資産販売所)のみで、取り扱い暗号資産は次の通り。
・BTC(ビットコイン)
・ETH(イーサリアム)
・XRP(リップル)
・BCH(ビットコインキャッシュ)
・LTC(ライトコイン)
3月15日──NFTマーケットプレイス「nanakusa」、アーティスト審査受付開始──4月リリース予定
アーティスト登録制NFTマーケットプレイス「nanakusa」が3月15日、アーティストの審査受付を開始した。nanakusaは4月21日リリース予定で、株式会社スマートアプリが運営する。
今回の募集は正式リリース時に参加できる公認クリプトアーティストの審査受付で、アナログ、デジタル問わずアーティスト、フォトグラファー、作家、ミュージシャン、声優などのアーティスト活動を行っていれば誰でも応募資格があるという。
nanakusaは公認アーティストが制作したNFTの販売(一次販売)や、ユーザー同士が保有するNFTを売買(二次販売)できるプラットフォーム。二次販売でも永続的に事業者や製作者にロイヤリティが還元される仕組みだという。
3月16日──世界で1枚の限定アイテム、楽曲NFTのオークション開催──「クリスぺ」運営会社が開催
ブロックチェーンゲームやNFTサービス開発を行うCryptoGamesは3月16日、日本人アーティストの未公開楽曲NFTを発行し、オークションを行うと発表した。オークションは3月19日0時から実施される予定。
NFT化されるのは日本人ユニットAmPm(アムパム)の楽曲「Intro」で、発行枚数は1枚限りだという。
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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