暗号資産(仮想通貨)マイニング企業の株価は過去1年で、ビットコイン(BTC)を上回る上昇幅を記録している。この傾向は特に過去3、4カ月の間、顕著にあらわれていると、金融リサーチ会社のファンドストラット(FundStrat)が指摘する。
ファンドストラットは、「ビットコインをはじめとする幅広い暗号資産市場は、現代のデジタル・ゴールドラッシュ状態にある」と述べ、暗号資産マイニング株価はさらなる上昇余地があるという。
マイナー(マイニング会社)は、ビットコインネットワークを確実に機能させることにおいて、非常に重要な役割を担っている。マイニング企業はビットコインをマイニングすることで収益を生み出している一方、投資家はマイニング企業への投資機会をうかがっている。
株価に大きな下方圧力の可能性
株式を上場している大手マイニング企業には、ライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain)やハイブ・ブロックチェーン(Hive Blockchain)、マラソン・パテント・グループ(Marathon Patent Group)がある。
ビットコイン価格の上昇に伴い、マイナーは高いブロック報酬を求めて新しいマイニング機器を稼働させたり、ハードウェアのアップグレードを行っている。効率的なマイニング機器は一部のマイニング会社の競争力を維持し、収益を高める可能性があるとファンドストラットは予想する。
一方で、「マイニング株は、ビットコインに対する高ベータ銘柄(市場平均よりも大きく上昇・下落する銘柄)となる可能性があり、(中略)ビットコインが弱気サイクルに転じた場合、ビットコインよりも大きな下方圧力が働く可能性がある」とファンドストラットは述べた。
|翻訳:山口晶子
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:FundStrat
|原文:Crypto Mining Stocks Could Keep Beating Bitcoin in ‘Modern-Age Digital Gold Rush’