ハッキングされたバイナンスがサービスを完全再開

2019年5月7日にハッキングを受けたことを発表し、それ以来入金・出金を停止していた 仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、セキュリティー更新を完了し、入金・出金を再開した。

バイナンスはシステム更新を15日午前3時(協定世界時)から始めることをサポートメッセージで発表した。

同社のアップデート完了後の発表によると、オープン注文のキャンセルや入金処理はすでに再開された。

同社は、2019年5月7日(現地時間)に約7000ビットコイン(約45億円)相当をホットウォレットから盗まれて以来、入金・出金を停止していた。顧客がこの損失によって影響を受けることはないとしている。

将来的なハッキングによるリスクを減らすために、同社はプラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、二要素承認(2FA)、出金認証に「大幅な」変更を加えていると同社CEOのジャオ・チャンポン(Zhao Changpeng)氏は10日のブログ投稿で述べた。

同社はセキュリティー上の理由で、これらアップデートの詳細を開示しなかった。しかし、フィッシング詐欺を防ぐためにリスクマネジメントや顧客確認(KYC)手続き、またそれだけでなくバックエンドのその他セキュリティー対策も改善しているという。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Changpeng Zhao image via Binance
原文:Crypto Exchange Binance Restarting Services After Post-Hack Upgrade