【市場動向】ビットコインが反発、指標は買われすぎを示唆

●ビットコイン(BTC)は28日16時(米東部時間=日本時間29日6時)時点、5万3824.22ドル付近で取引され、過去24時間で3.22%上昇した。

●過去24時間の価格レンジは5万1,267.19ドル~5万4032.05ドル(CoinDesk 20のデータ)。

●1時間足チャートでは10時間平均と50時間平均を上回って取引されており、テクニカル分析では強気シグナルとなっている。

コインベースでの価格推移
出典 : TradingView

26日、オプション市場では60億ドルという記録的な額が満期を迎えたが、ビットコインの価格は堅調に上昇。危惧されていた4万4000ドルの「マックス・ペイン」(買い手が最も損失を被り、売り手が最も利益を得る価格)への下落は見られなかった。

ビットコインは同日、4.8%上昇して5万3800ドル近辺で推移し、数日間の下落を取り戻した。

一部のアナリストは、ヘッジファンドが3月末に四半期決算やリスク管理のためにリバランスを行うことで、ビットコインには「追い風」が吹くだろうと述べた。

「ビットコインとS&P500は12月以降、毎月、史上最高値を更新している」とヴァルキリー・ファンド(Valkyrie Funds)のショーン・ルーニー(Sean Rooney)氏はコメントした。

一方、月次の相対力指数(RSI)は、ビットコインが極端な買われすぎの水準に近いことを示している。

ビットコインの月次RSI
出典 : TradingView, Damanick Dantes/CoinDesk

「月次のRSIは極めて高いレベルで推移している。市場は今のところ、限定的な上昇であり、反落と横ばいのリスクがあることを示している」とLMAX Digitalのジョエル・クルーガー(Joel Kruger)氏は述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:TradingView, Damanick Dantes/CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Steady Near $54K; RSI Indicator Warns of Limited Uptrend