メルカリが暗号資産とブロックチェーンを活用した事業を開始する。子会社の「メルコイン」を設立し、暗号資産交換業者として登録申請を行う計画を明らかにした。
メルカリは2日、4月下旬にメルコインを設立すると発表した。アプリの「メルカリ」で、売上金をビットコインで受け取れる機能を追加したり、決済の「メルペイ」においても暗号資産による資産運用の機能などを一つのウォレットで提供していく方針だ。
また、メルカリはメルコインを通じて、NFT(ノンファンジブル・トークン)分野にも参入する。発表文によると、メルカリはデジタルコンテンツなどの価値を簡単に交換できる取引の形を創出していく。
暗号資産とブロックチェーンが世界的に、資産運用や決済、送金などでの活用が広がるなか、メルカリは日本市場でも新しいサービスを開発できる可能性があると説明している。
メルカリは2018年に社内プロジェクトの「Mercari X」を立ち上げ、ブロックチェーンやデジタル通貨の研究を進めてきた。同プロジェクトを通じて、メルカリは独自のデジタル通貨「メルコイン」を試験的に作り、社内で流通させるなどしてきた。
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|編集:佐藤茂
|トップ画像:メルカリの発表文より