暗号資産取引所を運営するバイナンス(Binance)は、株式をトークン化し、個人が株式の一部を少額で保有できるサービスを開始した。第1弾はテスラ株だ。
バイナンスは12日、バイナンス・ストック・トークン(Binance Stock Tokens)の提供開始を発表した。手数料は無料で、保有者は配当などのリターンを得ることができる。
このサービスは12日9時35分(日本時間12日23時35分)に始まり、米電気自動車大手テスラの株を「100分の1」から購入できるようになった。決済はバイナンスのステーブルコイン「バイナンスUSD(BUSD)」で行う。
テスラ株は当記事執筆時点、677ドルで取引されている。
バイナンスの独自トークン「バイナンスコイン(BNB)」は、過去24時間で25%以上上昇し、637.44ドルの史上最高値となり、当記事執筆時には590.51ドル付近で取り引きされていた。BNBが高騰した要因はわからない。
バイナンス・ストック・トークンは、株式のトークン化の初の事例ではなく、Terra LabsのMirror Protocolは2020年12月に似た取り組みを開始している。
Mirrorがシンセティック・ストック(実際の株式をトークン化したもの)を使用しているのに対し、バイナンスはドイツの投資会社が管理する原資産となる株式に対する預託ポートフォリオに裏付けられている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
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|原文:Binance Allows Users to Trade Tokenized Stock Tokens Starting With Tesla