●ビットコイン(BTC)は、14日16時(日本時間15日5時)時点、62,174.12ドル前後で取引され、過去24時間で1.38%下落。
●24時間レンジ:61,400.28~64,829.14ドル(CoinDesk 20のデータ)。
●1時間足チャートは、10時間平均と50時間平均の間で取引され、テクニカル分析では横ばいシグナル。
米暗号資産取引所のコインベース(Coinbase)が14日にナスダックに上場し、暗号資産市場にはポジティブな影響を与えているようだ。ビットコインは、コインベース株がナスダックで取引を開始する数時間前の14日朝、65,000ドル近くまで上昇した。
CoinDeskが確認した8つの大手暗号資産取引所の現物取引高は、前日に比べてわずかに減少しているものの、引き続き活発な動きを見せており、当記事執筆時点では約40億ドルとなっている。
ビットコインが支えたコインベース上場
一方、為替・暗号資産分析企業クオンタム・エコノミクス(Quantum Economics)の創業者兼CEOマティ・グリーンスパン(Mati Greenspan)氏は逆の見方をする。同氏は、コインベースがビットコインの強気相場に上場タイミングを合わせたと主張する。
「コインベースがビットコインを上昇させているわけではない。ビットコインがコインベースを上昇させている」(グリーンスパン氏)
同様に、コインベースの直接上場は「タイムリー」と述べたのは、ブロックチェーンデータ会社チェイナリシス(Chainalysis)のチーフエコノミスト、フィリップ・グラッドウェル(Philip Gradwell)氏。
「この半年間で市場は激変し、大規模な機関投資家が参入してきた。暗号資産市場に多額の資金が注ぎ込まれている」(グラッドウェル氏)
同氏によると、200万BTCものビットコインが5万ドルを超える価格で取引され、およそ60万8000BTCが5万7000ドル以上の値段で取引されているという。
「これは暗号資産への投資レベルを示している。230万を超えるビットコインが5万ドル以上の価格で取引された。少なくとも1250億ドル(約14兆円)の資金が動いた。こうしたレベルの投資には、公開市場の精査に耐えられる大企業が必要だ」(グラッドウェル氏)
また、データサイトのグラスノード(Glassnode)が追跡している、いわゆるコイン・イヤー・デストロイヤー(CYD)指標は、ビットコインの長期保有者(いわゆる「ホドラー:HODLers」)はビットコインの購入を継続しており、価格にさらなる上昇圧力を加えていることを示している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:過去24時間のビットコイン価格推移(CoinDesk)
|原文:Market Wrap: Bitcoin, Ether Near Record Prices as Crypto Market Celebrates Coinbase’s First Trading Day