アジアのアイスホッケーリーグに加盟する「横浜GRITS」が、クラブトークンを販売して資金を調達する取り組みを開始した。クラブトークンはプロスポーツチームが発行・販売して、チームとファンとのコミュニティを形成する新手法で、欧州のプロサッカーチームなどが導入している。
横浜GRITSは6月2日、トークンの販売を同日15時に開始したと発表。ブロックチェーンを活用したクラウドファンディングサービスの「FiNANCiE(フィナンシェ)」を運営するフィナンシェ(東京・渋谷区)が、トークンの開発を手がけた。
横浜GRITSは、今回のクラブトークンの販売売上をチームの運営費用に充てる。ファンやサポーターは「横浜GRITSクラブトークン」を購入することで、チームを支援し、チームが計画する投票企画への参加権や、限定イベント・グッズの応募権を取得できる。トークンはポイントのように複数取得することが可能で、売買状況に応じて価格は変動する。
横浜GRITSは神奈川県横浜市に拠点を置くアイスホッケーのプロチームで、昨年6月にアジアリーグアイスホッケーに新規加盟した。慶應義塾大学のアイスホッケー部OBらが設立したGRITSスポーツイノベーターズが、同チームを運営している。
横浜GRITSは「デュアルキャリア」制度を採用しており、選手はチームの活動を行いながら他の仕事を持ち、それぞれのビジネスキャリア形成を続けている。
フィナンシェが開発した「FiNANCiE」は、スポーツチームやインフルエンサー、アーティスト、アイドルなどがトークンを発行・販売して、資金調達を行うプラットフォーム。同社は今年、Jリーグプロサッカークラブ「湘南ベルマーレ」が実施したクラブトークンの発行・販売も手がけた。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:フィナンシェの発表文より