米プロバスケ、ロケッツの敏腕GMが夢中になったNFT──「大きなトレンドの始まりだ」

米プロバスケットリーグNBAのチーム、ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネージャーだった2011年、ダリル・モーリー(Daryl Morey)氏はアイディアを探していた。ブレインストーミングのネタが欲しかった。優れたアイディア、独創的なアイディア、ふざけたアイディアさえも。

アイディアをたっぷり抱えているのは誰か?チームのファンだ。そこでモーリー氏はかなり型破りな方法に出た。ロケッツのファンに、チームを改善するためのアイディアをメールで送るよう頼んだのだ。フリーエージェントを引き入れる方法、ドラフトの戦略など、どんなアイディアでも歓迎だった。

10年前からビットコイン

そしてさらに型破りなことをした。

最も優れたアイディアを売り込んだファンは「1ビットコイン(BTC)」を獲得するとツイートしたのだ。

これは10年前、2011年の話だ。「1ビットコイン」なんて言葉が使われるのを最後に聞いたのはいつだろう?その証拠は今でもツイッター上に残っている。当時7.24ドルだったビットコインを、モーリー氏は嬉しそうに分け与えていた。ロケッツファンの大半は、モーリー氏が何を言っているのかまったく分かっていなかった。

「『ビットコイン』って何かをグーグル検索しなければならなかった」と、あるロケッツファンは告白する。本当に昔の話で、ロケッツファンはモーリー氏のハッシュタグの使い方にも困惑し、「#ビットコイン」に混乱させられた。「いつから#が『ハッシュタグ』になったんだ?」とあるファンはツイート。「『ポンド』記号だとずっと思っていた」

いかにもモーリー氏らしい。常に3歩、5歩先を行っている。

文字通りの「ゲームチェンジャー」

バスケファンではない方のために基本的な情報を少し。モーリー氏は現在のNBAを形作ったとして、幅広く評価されている。作家のマイケル・ルイス(Michael Lewis)氏によれば、「バスケットボール界のオタク王」だ。

モーリー氏はデータをこよなく愛する。強みを見つけるのが大好きだ。 モーリー氏のグラフとスプレッドシートのおかげで、選手はもっと多くの3ポイントシュート(モーリー氏が統計的により価値が高いことを突き止めた)を打つようになったし、中域でのジャンプシュート(統計的にはあまり価値がない)の数は減った。

「ゲームチェンジャー」という言葉は普通、ただの決まり文句だが、モーリー氏は文字通りゲームを変えたのだ。確かに、影響を与えたのはモーリー氏だけではない。例えばステフィン・カリー(Stephen Curry)選手。だがNBAは模倣のリーグだ。他のチームがモーリー氏のやり方に倣ったことで、平均スコアは2007年(モーリー氏がロケッツのGMに就任した年)の99.9から、現在112まで上昇した。

これとブロックチェーンに何の関係があるのか?

ビリオネア投資家のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏やポール・テューダー・ジョーンズ(Paul Tudor Jones)氏が暗号資産へ関心を示した時、業界はお墨付きを得たかのように祝福した。モーリー氏も同じような承認を与えることができると、私は考えている。トレンドを嗅ぎ分けるのが上手い。次なるものを見つけるのも得意だ。最も先見性のあるスポーツリーグの中で、最も先見性のあるGMなのだ。

モーリー氏が暗号資産を受け入れたら?メインストリームからもらえる太鼓判としては、かなり上出来だろう。

(注記:故郷のチーム、ヒューストン・ロケッツの長年のファンである私は、モーリー氏も長年にわたって応援している。客観的な意見が欲しければ、別のところで探して欲しい)

モーリー氏はインタビューの中で、そのような賛辞を否定して、控えめに次のように語った。「常に新しいものに夢中になるタイプだ。時には間違いを犯して、時間やお金を無駄にする」

暗号資産への思い入れ

そうかもしれない。しかし、10年にわたる暗号資産への情熱は、ちょっとかじってみるというよりは深いものに思われる。モーリー氏は暗号資産界の超古株で、マウントゴックス(Mt. Gox)の破産手続きにも関わったし、クリプトキティ(CryptoKitty)も買った。ノンファンジブル・トークン(NFT)は収集も発行もしているし、著名投資家のアンソニー・ポンプリアーノ(Anthony Pompliano)氏のポッドキャストにも果敢に出演している。

ツイートをNFTとして売り(売り上げはアメリカ自由人権協会に寄付)、NFTゲーム「NBA Top Shot」のデジタルトレーディングカードを買いあさる。彼の暗号資産に対する情熱は、お金儲けよりも主義主張により深く根ざしているようだ。

例えば、「ビットコイン・ピザ・デー」を祝うポンプリアーノ氏のツイートをリツイートする時には、「美味しいピザを食べて、権威主義的な抑圧を止めよう。ウィン・ウィンだ」と呼びかけた。(彼の反権威主義的姿勢は有名だ)

モーリー氏はCoinDeskの取材に応じ、NFT投資の戦略、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)氏のNFTをもう少しで買いかけたこと、NFTが「すごく大きなトレンドの始まり」だが、淘汰の時も迫っている理由などを語ってくれた。


痛い目もみた、これまでの暗号資産投資

──バスケについて何時間でも語り合うこともできるのですが、時間が限られています。ずいぶん昔から暗号資産に関わっているようですが、始まりは何だったのですか?

モーリー氏:分散化、市民的自由に大賛成なんだ。中央集権的権威なしに根本的な何かを実現できるものに惹かれた。だから2011年、あるいは2010年末までにはビットコインをたくさん持っていた。

ロケッツのアイディア募集キャンペーンの一環で、2011年にはツイッターでビットコインを配っていた。もちろん、6万ドルのアイディアではなかった。(注記:ビットコインは当インタビューが行われた時には6万ドルであった。今では5年前のことのように感じられる。)

(ビットコインという)考えすべてが魅力的だった。その後ハッキングされたり、日本での(マウントゴックスの)破産騒動に巻き込まれたり、とにかく波瀾万丈だった。

──マウントゴックスの件では、ビットコインを失ったのですよね?

モーリー氏:ああ、手持ちの半分を。

──なぜ半分なのですか?

モーリー氏:直感的に、すべてを一カ所に置くのは避けたんだ。だから自宅のパソコンの中のウォレットにビットコインの一部を入れていた。そして手持ちの半分はマウントゴックスに。これについては後々すごくばかなことをしたと思った。

当時は「どこかに置いておかなければならない。じゃあ、マウントゴックスっていう取引所に置いておこう」と思ったんだ。当時は本当に少しの価値しかなかったから、あまり真剣に考えなかった。

その後、マウントゴックス(Mt. GOX)というのが、「Magic: The Gathering Online eXchange(マジック:ザ・ギャザリング・オンライン取引所)」という意味だと知った。それで「え?(カードゲームの)『マジック:ザ・ギャザリング』の取引サイトにビットコインを預けてしまったのか?」って感じだった。笑うしかなかったけど、本当に愚かだったと思った。マウントゴックスに預けたものはすべて失った。

──マウントゴックスに預けていたビットコインはどうなったんですか?

モーリー氏:日本で破産に関する裁判の原告になっていたが、ベイン・キャピタル(Bain Capital)がすごく賢い動きに出た。その訴訟の原告全員に1ドル当たり10セントで請求権を買い取ると持ちかけたんだ。私はその申し出を受けることにした。

私の妻のいとこは、ニュージャージーで破産担当の裁判官をしているんだが、「裁判からは何も得られないぞ。もらえるものはもらっておけ」と言われたんだ。今思えば、そのままにして取り返す方に望みをかけておけばよかった。ビットコインの値段はずっと高くなっているから。けど仕方ない。もう終わったことだし、ベイン・キャピタルが賢かったということだ。

──クリプトキティにも初期の頃から関わっていましたよね?

モーリー氏:もっと夢中になっていればよかった。確かにクリプトキティは1つ買った。それを今でも持っているが、100ドルほどの価値しかない。けど、あまりよく理解できなかったんだ。

みんなが「デジタルのコレクション品」だと言っていて、その観点は分かった。猫は別に好きじゃないけど。でも、希少性という観点が分からなかった。オリジナルのクリプトキティはどんどん繁殖できるから。

──繁殖できるから、果てしなく繁殖させていたら、希少性がなくなると思ったということですか?

モーリー氏:その通りだ。希少性という観点が理解できなかったけど、私は間違っていた。クリプトキティの一部は今、かなりの価値があるからだ。もっと深くのめり込めばよかったと思う。誰かが強制的に希少にしたら、それがクリプトキティで少し後に起こったことだったけど、それで流れが変わるってことを理解できなかったんだ。詐欺師やハッカーが飛びついてくるんじゃないかと、懐疑的でもあった。

NFTとの関わり

──なぜNFTにはより自信を持っているのですか?

モーリー氏:NBA Top Shotが公認だと知った時、ロハム(ダッパーラボのロハム・ガレゴズロウCEO)がクリプトパンク(CryptoPunks)のように、希少性を維持するためのしっかりとした計画を持っていて、1万しか作られないと知って、大いに飛びついたんだ。

──今ではNFTのコレクターでもあり、クリエーターでもあるわけですが、自分のNFTを発行するのはどんな感じでしたか?

モーリー氏:かなりシンプルだ。人々が難しく聞こえるようにしているだけだ。NFTのことは、何にでもつけることのできる、コピー不可能な固有のバーコードと形容したい。そう考えればそんなに難しくないと分かってもらえる。ただのモノだ。

──良い説明ですね。何をNFTにするかはどうやって決めたのですか?

モーリー氏:意味のあることをしようとしていた。だから、自分をちょっと有名にしてくれた独自の方程式、それで行こうと思ったんだ。(ピタゴラスの勝率の方程式のことで、モーリー氏がNBAに転用した)チャリティのためにやろうと思った。詐欺師やハッカーに対する思いと同じで、金儲けするのは何か違うと思った。だから売り上げのすべてを、アメリカ自由人権協会に寄付したんだ。

──いくつのNFTを発行したんですか?

モーリー氏:5つだ。良い感じに希少な数だと思って気に入ってる。1つだけは嫌だ。5〜50の間が、希少性の要素を保つのにぴったりだと私は考えている。

だから5つにした。約2500ドルで、4つはすぐに売れた。

──もっと高値をつければよかったのに!

モーリー氏:まだ1つ残っている時に「1つは手元に残しておきたい!」と思ったんだ。だから1つは取っておいた。発行数を増やしたりはしたくなかったから。それは絶対嫌だ。

アメリカ自由人権協会のためにツイーツもいくつか売った。ジャック・ドーシーやスノーデンのものほどは高く売れなかったけど。スノーデンのツイートを見たかい?彼は400万(ドル)近く手にしたはずだ。(編集部注:実際には2,224イーサ(ETH)で、販売時には540万ドル相当だった。)

──あり得そうな話ですね。

モーリー氏:面白い話がある。スノーデンの周囲の人間をよく知っていて、彼とも話したことがある。もっと称賛されるべきアメリカのヒーローだと思っている。トランプ大統領が任期中に何か1つだけでも正しいことをして、恩赦を与えてくれればと思っていたけど、もちろんそうはならなかった。

今日のNFT販売のことは前々からは知らなかった。(注記:インタビューは4月16日、スノーデン氏のNFT販売の日に行われた)それについてのツイートを見たんだ。オークションが終わる15分前で、13イーサリアムになっていた。(当時3万1000ドルほど)だからすぐに知り合いに電話して、「本当なのか?13イーサなら俺が買う」って言ったんだ。

それから、読み間違いだと気づいた。1300イーサの間違いだった。それで笑われたんだ。「1300だよ」って。「なら他の誰かに買ってもらおう」と思った。

「淘汰の時が迫っている」

──NFT投資の戦略について説明してもらえますか?私の理解では、次なる大物になるかもしれないが、現在は過小評価されているアーティストを探すというものなのかと思っていのですが。それなら、正当に評価されていない選手を探すという、GMとしてのあなたの仕事にすごく似ているというか。

モーリー氏:アートの分野では本物のアーティストが存在している。しかし、くだらないものも多い。淘汰の時が迫っている。(くだらないアーティストのNFTは)無価値に近くなるだろうと、私は考えている。

Beepleのデジタルアートはすでに好きだった。だからBeepleのNFTが信じられない価格で売られているのを見た時には、すぐに「やばい。お気に入りのデジタルアーティストをみんなチェックして、NFTを売っているかどうか確かめよう」と思った。驚いたことに、数カ月前に初めてチェックした時にはNFTを売っているアーティストはほとんどいなかった。

──事態はかなり急速に変化しますよね。

モーリー氏:初めてチェックした時にはNFTを売っているアーティストはほとんどいなかったが、作品を知っていて、良いと思っていたデジタルアーティスト全員のNFTを買った。Pascal Blancheの作品をいくつか手に入れられたことを特に嬉しく思っている。

「Dune」という作品を出した時には、「これは手に入れなくては」と思った。題材となっている小説『デューン/砂の惑星』が大好きだから。Pascalは次のBeepleになる可能性があると思っている。だからこれはもうずっと持っておこうと。

──NBA Top Shotに関する戦略は?

モーリー氏:将来性があると思う若手選手や、より希少な選手のものを手に入れようとしている。大きな将来性を持っていると考えている若手選手を。淘汰の時がやってきたら、質を求める競争があると思うから。

だからクリプトパンクが好きなんだ。この先10年、12年、良い選手となる見込みのある若い選手のTop Shotが好きだ。サッカーゲーム「Sorare」の若くて、この先素晴らしく成長していく選手もいいね。

「これは大きな間違いだった」とみんなが感じる瞬間が来るだろう。その瞬間が迫っている。ビットコインの場合は、3000ドルまで戻った時だった。みんなが「ビットコインはお終まいだ。全部でたらめだったんだ」と思っていた。

NFTでも同じことが起きるだろう。「今何かをする人がいたら、そいつはバカだ」とみんなが考える時期が来るだろう。そこから質とアイディアの根幹へとシフトしていく。実際、質が伴う時は来るはずだし、アイディアは素晴らしいんだ。

──NFTのアイディアをなぜそこまで気に入っているのですか?

モーリー氏:デジタルのコレクション品は、実物のコレクション品より優れている。ヒューストンからフィラデルフィアに引っ越したばかりだが、とにかく大変だった。1万冊の漫画を運ばなければならなかったんだ。壁にかかっている芸術作品もすべて、とにかく全部運ばなければならなかった。

デジタルなら簡単だ。間違いなく優れている。すごく大きなトレンドの始まりなんだ。クリプトパンクやTop Shot、Sorareのようなもの、初期の頃のものすべて、品質が伴ってさえいれば、5年後には5、10、100倍の価値が出ると思う。しかし、サイクルを経なければならない。

NBAの優れたシステム

──多くの選手がTop ShotやNFTに非常に精通していて、とても熱中しているようですが、この先に何か厄介な問題が出てくると思われますか?例えば、選手がNFTを発行したり、Top Shotと競合するようなことをしたいと思ったら?ネゴシエーションそのものの在り方をネゴシエーションするようなことにつながる、「暗号資産による選手のエンパワメント」のような動きが出てくるでしょうか?

モーリー氏:嬉しいことに、選手組合やリーグの事務局はそのような問題をしっかり把握していると思う。そもそも、選手たちはNFTを作れる。彼らを止めるものは何もない。取り決めは存在していない。ゲームアクションなど、どんなNFTを作れるかについての規則はあるかもしれない。けど私と同じように、選手たちは個人として好きなようにできるはずだ。それを止めるものは何もない。

NBAは大いに利益も得ている。マイケル・ロバーツ(NBA選手会のエグゼクティブディレクター)とアダム(NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏)、そしてNBA全体のインフラの功績だ。リーグ全体がTop Shotでたくさんのお金を儲けていて、それがBRI(バスケットボール関連の収益)へと流れ込み、(選手とNBAに)半々でシェアされている。

選手とリーグ事務局が連携するという、アダムとマイケルが作り上げたこの仕組みによって、NFTのようなものが上手くいく下地を作った。バブルの時にも助けられた。NBAは復活した最初のリーグだった。パートナーシップのおかげだ。そのおかげで、Top ShotやNFTのようなアイディアが成功できているんだ。

選手たちは、自分のTop Shotの「モーメント」が25万ドルで売られているのを目にして、自分たちはどうやって恩恵を受けているのかと不思議に思うかもしれない。彼らは実際に恩恵を受けているが、その仕組みの部分は少し複雑だ。ライセンス付与の流れを見なければならないからだ。しかし、確実に恩恵を受けている。NBAが作り上げたシステムは本当に素晴らしい。

──他のタイプのNFT、ファントークン、あるいはチケットの発券や、ファンを惹きつけるツールとしてのその他のブロックチェーンのコンセプトに関して、NBAはどれほど検討を進めているのでしょうか?

モーリー氏:ぼーっと居眠り運転をしているのではない限り、あらゆる大きな組織は、スポーツ関連であれ、それ以外であれ、ブロックチェーンテクノロジーをバックエンドで使う方法を検討している。その大半は失敗するだろう。(笑)

しかし、みんなが検討している。選手、リーグ事務局、選手組合、チーム、組織から多くの発表がなされるだろう。もし手をつけるのだとしたら、価値を促進させる基盤となるテクノロジー、基盤となるものをしっかりと理解することが大切だ。

モーリー氏の予測

──市場におけるチャンスを発見したり、非効率性につけ込むためにデータや分析を活用することであなたは非常に有名です。暗号資産市場において、どんな非効率性を見出していますか?

モーリー氏:NFTはこの先1年ほど、お金を注ぎ込むには非常に危険な分野となるだろう。価値がゼロになるような低品質のものがあふれているからだ。

私からすると、それが非効率性だ。種々雑多なアルトコインや時価総額の小さな「シットコイン」が最初に爆発的に生まれたのと同様だ。質を求める動きがあり、ビットコインとイーサリアム、その他いくつかのものへと流れていった。ここ(NFT)でも同様だ。あまり価値のない、新たに発行されているモノが非効率性だ。

──期待をかけている暗号資産プロジェクトはありますか?

モーリー氏:(絵文字で構成された自分だけのリンクを作れるサービスの)y.atにすごくワクワクしている。彼らのビジョンは壮大だ。道のりは長いが、彼らの根本的なビジョンは、絵文字は普遍的なもので、政府が管理するのは困難、つまり分散化しており、あらゆる人が自分で3、4、5個の絵文字によるシンボルを持つことができるというものだ。

それがあなたのEメールアドレスであり、URLであり、サイトのログインに使われるものだ。普遍的に使えるあなたの識別子が絵文字になるということだ。言語は場所によって異なるが、絵文字は国際的に普遍だ。だから彼らは現在、人々が所有できる普遍的な絵文字を発行しているんだ。

──ご自分でも所有されているんですか?

モーリー氏:私個人のものは、自由の女神とバスケットボールだ。3つの絵文字を組み合わせたものについては、彼らのウェブサイトで買うことができる。2つと1つの絵文字のものはオークションにかけられる。彼らはインフラを整備しており、私は非常に期待している。

|翻訳・編集:山口晶子、佐藤茂
|トップ画像:Shutterstock
|原文:Daryl Morey on Crypto and NFTs: ‘It’s the Start of a Major, Major Trend’