アルゴランド
ALGO- USD
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アルゴランド (Algorand) の基本情報
Algorand(アルゴランド)は、スマートコントラクトに対応したPoS(Proof-of-Stake)ブロックチェーンで、Pure PoSと呼ばれるプロトコルを採用している。
発行上限 | 10,000,000,000 |
---|---|
承認方式 | PoS |
開始日 | 2019年 |
中央機関 | |
提唱者 | Silvio Micali |
オフィシャルサイトURL | https://www.algorand.com/ |
ホワイトペーパーURL | https://www.algorand.com/technology/white-papers |
公式X URL | https://twitter.com/Algorand |
アルゴランド(ALGO)とは
アルゴランド(Algorand)は、マサチューセッツ工科大学の暗号学者Silvio Micali(シルビオ・ミカリ)氏が開発した独自の技術である「PPoS」を採用した新世代パブリック・ブロックチェーンのことで、そのネイティブトークンがALGO(アルゴ)。開発者Silvio Micali氏はコンピュータサイエンスのノーベル賞ともいわれるチューリング賞の共同受賞者で、仮想通貨研究の第一人者であるといわれる。その彼が関わるアルゴランドは、開発当初から話題になっていた。
アルゴランド(ALGO)の特徴
高度な処理(スケーラビリティ)
ビットコインやイーサリアムは利用者が増えすぎて処理速度が低下し、手数料の高騰が発生してしまうというスケーラビリティ問題に頭を悩まされている。だがアルゴランドは、PPoSにより各トランザクションの許諾が不要であるため、マイニングコストがかからない。例えば、イーサリアムは各トランザクションごとに15秒前後を要するが、アルゴランドは1秒間に1000トランザクションを処理することができ、しかもイーサリアムのガス代のような高額な手数料もかからない。このようにアルゴランドは従来のブロックチェーンが抱えていたスケーラビリティ問題を解消し、超高速トランザクション・格安手数料を実現させた。また取引の際の環境負荷も少なくエネルギー消費も効率的なので、カーボンニュートラルな性質も持ち合わせている。
フォークの解消(セキュリティ)
フォークとは、ブロックチェーンが分岐することで別の仮想通貨が生まれてしまうことをいい、PoW(Proof-of-Work)の場合、2人のマイナーが同時にブロック生成すると発生する。例えばビットコインのビットコインキャッシュ、イーサリアムのイーサリアムクラシックなどが挙げられる。
フォークが起こると価値が分散化し、既存の仮想通貨の価格が上がらないなどの影響が出てしまう。しかしアルゴランドはその構造上、ブロックは1つのみに絞られているため、フォークが起こることなく、その価値を留められるのである。
1ALGOからガバナンスに参加できる(分散性)
従来のPoSでは、大量のトークンを保有している参加者だけが、バリデータとしてブロックの承認・提案・投票などのガバナンスに参加することができた。しかしアルゴランドでは、1ALGOから参加可能である。少量のトークンを持つだけでガバナンスに参加でき、マイニング報酬を受け取れるようなオープンな仕組みとなっているのだ。
アルゴランドのバリデータは別称「コンセンサス委員会」とも呼ばれており、委員の選出はランダムかつ秘密裏に行われる。誰が委員なのかは委員自身も解散後に知ることになるため、オープンなだけではなくセキュリティの安全性も確保されている。
アルゴランド(ALGO)の歴史と価格推移
アルゴランドは2019年にBinanceに上場。大きな期待を背負い上場したものの、上場後価格は下落傾向が続いた。
しかし2021年は一転して上昇トレンドに切り替わった。2021年2月にはアルゴランドがKuCoinやOKExなどの海外取引所に初上場。加えて世の中の仮想通貨投資熱が高まっていたため、0.4ドル付近の価格が約4.5倍の1.8ドルにまで急上昇した。4月~5月は一時的に下落傾向が続いたものの、8月31日にビットコインを法定通貨に定めたエルサルバトルが、ブロックチェーンインフラとしてアルゴランドを採用するなど、世界的にブロックチェーンに対して注目が集まったことから、9月に入り再度価格は急上昇し最高値は2.5ドルに達した。
2022年は一環して下落基調の1年となった。暗号資産相場全体が軟調だったことも要因となっている。その後、2023年10月に1ALGO=0.10ドルを割って底を打ち、2024年3月にかけては1ALGO=0.28ドルまで回復している。しかし、過去最高値を超えるには10倍以上価格を上昇させる必要があり、道のりは遠い。
アルゴランド(ALGO)の課題と将来性
ユーザーの増加と確保が重要
アルゴランドはその信頼度と期待値の高さから、今後様々なサービスやビジネスで利用される機会が増えると予想されている。現在非常に注目を集めているDeFi(分散型金融)関連も、今後アルゴランドのブロックチェーン上で構築される可能性は十分に考えられる。また同時に、その需要の高さもあって、アルゴランドを扱う取引所が増える可能性も高く、更なるユーザー数の増加を見込むことができる。
アルゴランドのオープンでボーダーレスなネットワークを維持するには、ユーザーの確保が非常に重要である。競合への流出を避けるために、今後もユーザーにとって魅力的なものであり続ける必要がある。
新たなブロックチェーンエコシステムの拡張
アルゴランドは既に世界中の企業、そして国家レベルで支持を得ており、様々な金融システムのブロックチェーンインフラとして採用されている。日本では依然として現実味があまりない中央銀行デジタル通貨(CBDC)だが、今後世界的にCBDCの議論が活発化していく中でアルゴランドの存在はますます大きなものになると考えられる。
またアルゴランドのオープンソースを利用し、様々な企業がアルゴランドを利用したサービスの開発を推進していくことも予想されている。更なるアルゴランドのエコシステムの拡張が期待できる。
アルゴランド(ALGO)の時価総額
アルゴランド(ALGO)の時価総額は、2024年7月26日時点では約11億3,000万ドルで、全暗号資産におけるランキングは68位だ。
時価総額が近い暗号資産としては、66位のCelestia(TIA)が約11億4,400万ドル、67位のSEIが約11億4,300万ドル、69位のMANTRA(OM)が約9億9,100万ドル、70位のFLOWが約9億8,000万ドルとなっている。
ちなみに以下は全暗号資産を対象とした時価総額ランキングのTOP5だ。
順位 | 暗号資産名 | 時価総額 |
---|---|---|
1位 | ビットコイン(BTC) | 約1兆3,100億ドル |
2位 | イーサリアム(ETH) | 約3,829億ドル |
3位 | テザー(USDT) | 約1,142億ドル |
4位 | バイナンスコイン(BNB) | 約835億ドル |
5位 | ソラナ(SOL) | 約808億ドル |
アルゴランド(ALGO)の年間騰落率
続いて、アルゴランド(ALGO)の年間騰落率を紹介する。2021年は393.28%高とすさまじい高騰となったが、その翌年の2022年は89.60%と暴落した。
年 | 年間騰落率 |
---|---|
2020年 | +55.98% |
2021年 | +393.28% |
2022年 | -89.60% |
2023年 | +29.22% |
アルゴランド(ALGO)の月間騰落率
続いて以下はアルゴランド(ALGO)の直近の月間騰落率のデータだ。
年/月 | 月間騰落率 |
---|---|
2023年1月 | +40.16% |
2023年2月 | +1.15% |
2023年3月 | -7.98% |
2023年4月 | -19.75% |
2023年5月 | -18.38% |
2023年6月 | -17.69% |
2023年7月 | -9.71% |
2023年8月 | -15.10% |
2023年9月 | +10.84% |
2023年10月 | +5.90% |
2023年11月 | +22.16% |
2023年12月 | +66.75% |
2024年1月 | -28.52% |
2024年2月 | +32.96% |
2024年3月 | +26.60% |
2024年4月 | -33.57% |
2024年5月 | +5.77% |
2024年6月 | -23.40% |
アルゴランド(ALGO)の購入方法
国内取引所では、バイナンスがアルゴランドを取り扱っているほか、DMM Bitcoinでも購入することが可能だ。CoinDesk JAPANでは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で暗号資産を購入することを推奨している。
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