ビットコイン、2年ぶりの4カ月連続上昇。テクニカル分析は長期上昇トレンド継続

ビットコイン(BTC)は、波乱なく5月を終えれば、2017年7月以来最長である4カ月連続の価格上昇を記録することなる

執筆時、欧州の大手仮想通貨取引所ビットスタンプ(Bitstamp)におけるBTCの価格は、2019年5月1日(現地時間)の始値である5,267ドル(約57万7300円)から63%上昇し、8,670ドル(約95万305円)で取引されている。

著しい値上がりの後、強気相場は大抵一呼吸を置くため、月末までに健全な調整が見られる可能性はある。調整によって、価格が8,000ドルを下回った場合、短期の強気相場は弱まるだろう。

しかし、短期、長期、どちらのテクニカル分析も強気シグナルを発しているため、BTC価格が5月の終わり(UTC)までに月初の始値にまで戻されるとはとは考えにくい。

例えば、週足チャートのチャイキン・マネー・フロー(CMF)指標は、BTCに対する買いの圧力が2018年12月以来最も強いことを示している。

さらに、BTCは現在、長期トレンドのバロメーターとしてよく使われる200日移動平均(MA)よりもはるかに高い価格で取り引きされている。200日移動平均は現在4,544ドルで、移動平均線は12カ月ぶりに上向き始め、強気市場を支持している。

2月、3月、4月に、それぞれ11%、8%、28.6%の価格上昇を記録したBTCは、4カ月目も無事に始値を上回る価格で終えられそうだ。BTCの価格が4カ月連続で上昇するのは2017年8月以来のこと。

月足チャート

今月、BTCの価格は急上昇し、4月30日に確認された下降チャネルのブレイクアウトが実証された。

5カ月移動平均も上昇しつつあり、強気相場の見通しを示唆している。そして、価格がこのまま推移すれば、6月1日に横ばいの10カ月移動平均線の上でクロスすると見られる。この強気クロスオーバーは、先月のチャネルブレイクアウトが示す長期的な強気相場の見通しを強める。

そのため、BTCは現在の上昇基調を継続し、2017年12月高値から2017年12月底値への下落の38.2%フィボナッチリトレースメントに相当する、9,442ドルまで上昇するかもしれない。

長期的な強気相場の見通しが棄却されるのは、価格が6,000ドルより下で受け入れられた場合のみ。もっとも、その可能性は低いように見受けられるが。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Bitcoin image via Shutterstock; charts by Trading View
原文:Bitcoin Price Eyes Longest Monthly Winning Run Since 2017