ビットコインを法定通貨として認める法案が議会を通過してから半日あまり。エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領の次の一手は、地熱発電によるビットコインマイニングのようだ。
ビットコインのマイニングと国営の地熱発電所を結びつけることは、利益を生み出す可能性がある。ブケレ大統領は次のようにツイッターに投稿した。
I’ve just instructed the president of @LaGeoSV (our state-owned geothermal electric company), to put up a plan to offer facilities for #Bitcoin mining with very cheap, 100% clean, 100% renewable, 0 emissions energy from our volcanos 🌋
— Nayib Bukele 🇸🇻 (@nayibbukele) June 9, 2021
This is going to evolve fast! 🇸🇻 pic.twitter.com/1316DV4YwT
「私は今、LaGeoSV(国営の地熱発電会社)の社長に、非常に安価で、100%クリーンで、100%再生可能、CO2排出量ゼロの火山エネルギーを使ったビットコインのマイニング施設の計画を立てるよう指示した。
これは急速に発展していく!」
実際、ブケレ大統領は急速な動きを見せている。エルサルバドルはビットコインを法定通貨とし、国民が望まない場合はビットコインを買い取るとしている。どちらも前例のないことで、しかもどちらも5日土曜日からの出来事だ。
エルサルバドルには数百メガワットもの地熱発電の可能性があり、使われていない発電所もある。電力をどこかに送るよりも、発電所でマイニングをした方が効率的といえる。
アバウトな構想が正式なアクションプランに発展する速さは、ブケレ政権の姿を象徴している。またビットコイン価格に与えた影響力にも現れている。
「毎日、新しいアイデアが生まれる」とブケレ大統領は9日夜に語った。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:地熱発電所のイメージ(Shutterstock)
|原文:Volcano-Powered Bitcoin Mining Goes From Twitter Idea to State Policy in El Salvador