米TV番組「Mad Money」司会者、保有するビットコインを売却と語る

アメリカのテレビタレントで、CNBCの投資・投機番組『Mad Money』の司会を務めるジム・クレイマー(Jim Cramer)氏は、中国・四川省での暗号資産マイニングの規制を受け、自身が保有するビットコイン(BTC)のほとんどを売却したと伝えられた。

CNBCのインタビューでクレイマー氏は21日、ビットコインには構造的な問題があり、価格は最終的にさらなる下落局面を迎えていると述べた。

クレイマー氏はインタビューの中で3つの懸念をあげた。

●ステーブルコインの発行元であるテザー社の安全性と暗号資産市場との関連性への疑念
●中国の暗号資産マイニングへの規制
●ハッカーによるランサムウエア攻撃に対してビットコインを支払う人たちが存在すること

「3万ドルになりそうだ。気をつけて、長期保有しよう。たぶん買い時だ」とクレイマー氏はビットコインを取り巻く現在の心理状態を述べた上で、「私はそうしない。保有するビットコインのほぼすべてを売却した。必要ない」とコメントした。

ビットコイン価格は21日、中国人民銀行が国内の主要金融機関に暗号資産取引への関与を中止するよう指示したとのニュースを受けて、11%以上下落した。

当記事執筆時点、CoinDeskのデータによると、ビットコインは3万2900ドル前後で取引され、過去24時間で5.6%下落。4月14日の史上最高値6万4829ドルから約50%下落となっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CNBC「Mad Money」のWebサイト
|原文:Mad Money Host Jim Cramer Says He’s Sold Most of His Bitcoin Following China Crackdown