サムライ・ウォレット、ミキシング機能付きノードデバイスを年内発売

プライバシーを重視したビットコイン用モバイルウォレット「サムライ・ウォレット(Samourai Wallet)」は、フランスのハードウエア小売業者Nodlと提携し、サムライ・ウォレットと同期する、ビットコインノードデバイスを発売する予定。

この新製品は、「ビットコインおよびライトニング用の自己検証型のフルノード」であり、サムライ・ウォレットのサーバーに依存せずに、同社のモバイルウォレットアプリを使用できるようにとするとNodlの共同創業者、ミシェル・ルクザック(Michel Luczak)氏はCoinDeskに語った。サムライ・ウォレットのプライバシー機能は、ユーザーのトランザクションデータが中央集権的なサーバーに保管されている限り、不十分だと長く指摘されてきた。

サムライ・ウォレットのチームによると、同ノードデバイスは、年内に発売される予定。また、Nodlの既存のノードも、デバイスをアップデートすることで、サムライ・ウォレットのソフトウエア「ドウジョウ(Dojo)」を追加することができるようになる。ドウジョウには、元の資金源を分かりにくくするために、複数のウォレット内のビットコイントランザクションをひとまとめにする「ワールプール(Whirlpool)」機能が備わっている。

「Nodlデバイスには、ドウジョウに加えて、デスクトップ用ワールプールミキシングも事前にロードされます。この機能により、ユーザーは、デスクトップからもサムライ・ウォレットのミキシングにアクセスし、管理することができます」

ルクザック氏によると、Nodlの販売台数は順調に伸びており、このまま推移すれば、今年、500台販売される見込み。

「だれでも利用可能、かつ1クリックでインストールできる、ミキシングサービスが初めて誕生する」と同氏は語る。

サムライ・ウォレットの開発企業、カタナ・クリプトグラフィック(Katana Cryptographic)は、今月初旬、投資企業サイファーパンク・ホールディングス(Cypherpunk Holdings)から10万ドル(約1085万円)調達したことを発表した。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Samurai sword image via Shutterstock
原文:Samourai, Nodl to Launch Bitcoin Lightning Node With Mixing Features