米FTX、レバレッジ取引の倍率を100倍から20倍に制限──規制強化の動きに対応

おそらく、予想される規制強化から逃れるために暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所大手FTXのCEO、サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏は25日、レバレッジ取引の倍率を100倍から20倍に制限すると発表した。

バンクマン-フリード氏は、高レバレッジ取引はボラティリティの大きな要因となっているという主張に反論し、FTXのビジネスのごく一部に過ぎないとしながらも「止める時期だと考えている」とツイッターに投稿した。

「繰り返すと、これはプラットフォームの一部の活動にしか影響しない。多くのユーザーから高い評判を得ているが、利用している人はほとんどいない。

我々は、止める時期だと考えている」

この数カ月、暗号資産市場に対する規制の動きは強くなり、規制当局や評論家はしばしばレバレッジ取引に言及している。米証券取引委員会(SEC)は近々、暗号資産に対する新しい規制の枠組みを発表する予定だ。

FTXはおそらく、業界において責任ある行動を示すことで、規制当局のターゲットとなることを回避しようとしている。バンクマン・フリード氏は最近、同社の次の大きなターゲット市場はアメリカだと考えていると述べており、規制当局との摩擦を回避することは不可欠になっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:FTX Cuts Leverage Limit to 20x From 100x as Criticism of Margin Trading in Crypto Grows