米暗号資産取引大手コインベース(Coinbase)は10日、上場後2回目の四半期決算となる2021年第2四半期(4−6月期)決算を発表、取引収入は19億ドル(約2100億円)となり、アナリストの事前予想15億7000万ドルを上回った。
月間取引ユーザー数は880万人、総ユーザー数は6800万人、こちらも事前予想の670万人、6280万人を上回った。一方、年末までに550万〜900万人としていたアクティブユーザー数の年間予想を550万〜800万人とわずかに下方修正した。
コインベースによると、現在9000以上の金融機関が独自の暗号資産プロダクトを作成するため同取引所を利用しているという。また米銀大手のPNC銀行をはじめ、イーロン・マスク氏、スペースX、テスラ、サード・ポイント(Third Point LLC)、ウィズダムツリー・インベストメンツ(WisdomTree Investments)をパートナーとして発表した。
第2四半期決算の詳細
純利益16億ドル。第1四半期の7億7150万ドルから増加し、事前予想の5億6900万ドルを大幅に上回った。
調整後EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)11億2000万ドル。前四半期の11億5000万ドルからわずかに減少。
売上高22億ドル。内訳は取引収入19億ドル、サブスクリプションおよびサービス収入1億300万ドル。アナリストの事前予想は、売上高17億8000万ドルだった。
個人投資家向け取引収入18億ドル、第1四半期から26%増。機関投資家向け取引収入1億240万ドル、第1四半期から20%増。
取引高は4620億ドル、第1四半期の3350億ドルから72.5%増。
プラットフォーム上の総資産は、ビットコイン(BTC)の価格下落に伴い、第1四半期の2230億ドルから1800億ドルに低下。
従業員は450人増加、第2四半期末の従業員数は2176人。
同社は7月の月間取引ユーザー数は630万人と大幅に減少し、取引高も570億ドルにとどまったと発表。8月はやや回復したものの、第3四半期(7−9月期)の月間取引ユーザー数と取引高は第2四半期よりも減少する見込みと注意を促した。
また第2四半期は初めて、イーサリアムの取引高がビットコインを上回ったと指摘した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ブライアン・アームストロングCEO(CoinDesk archives)
|原文:Coinbase Rakes In $1.9B in Transaction Revenue in Q2, Beating Estimates