ビットコイン(BTC)は22日、3カ月ぶりに5万ドルを超えたが、アーケーン・リサーチ(Arcane Research)によると取引高は回復していない。
ビットコイン取引高の7日間平均は依然として50億ドル程度で、前回、5万ドルに達したときの半分以下と、アーケーンは24日発表したレポートに記している。
取引高が比較的横ばいとなり、価格が上昇した場合、市場は疲弊し、価格上昇は続かない可能性があるという。
「今回の価格上昇では、取引高の望ましい上昇は見られず、まだ5万ドルの準備ができていないことを示している可能性がある」(アーケーン・リサーチ)
「これは、トレーダーの関心があまり多くないことを意味しており、典型的なレンジ取引となっている。レンジを抜け出すか、なにかのニュースが大きな動きのきっかけになるかのどちらかだ」とクリプト・ファイナンス(Crypto Finance AG)のパトリック・ホイザー(Patrick Heusser)氏はコメントした。
デジタル資産サービス会社Eqonexのマット・ブロム(Matt Blom)氏は「今回の価格上昇が素敵で、タイムリーで、素晴らしいものだったとしても、FRB(米連邦準備制度理事会)による逆風、5万ドル、ペイパルがイギリス市場参入を発表したことの消極的な影響が上昇を棚上げにする可能性がある」と述べた。
価格が回復しても、ビットコインブロックチェーンの動きは依然として低調とアーケーン・リサーチは指摘し、「アクティブアドレス数は、2021年はじめの価格上昇時に見られた高水準には遠く及ばない」と述べた。
だが市場センチメントも価格とともに上昇している。「強い利益志向が戻り、恐怖は今のところ消え去り、市場は楽観的」、7月、この指数(Fear & Greed Index)は「極度の恐怖」を示していた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Arcane Research
|原文:Bitcoin Trading Volume Stays Subdued as Price Recovers