ビットコインは日中の売られ過ぎシグナルに買い手が反応し、4万8000ドルを回復、この1週間で約9%上昇となっている。一方、イーサリアムは7%、カルダノ(ADA)は30%上昇。25日は株式市場も上昇した。
取引高は少ないものの、暗号資産が高値付近で横ばいとなった後、次の上昇に向けて買い手が戻ってくると予想している。
マルチアセット取引プラットフォームのeToroは25日に第2四半期(4−6月期)決算を発表、取引手数料は前年同期比125%増の3億6200万ドルとなった。eToroの共同創業者兼CEOのヨニ・アシア(Yoni Assia)氏は、トレーダーは今年、暗号資産と株式に分散投資しているとコメントした。
同社の個人顧客は、数カ月前の価格調整の際にも市場から撤退しなかったとアシア氏は述べた。「大半の人は耐え抜き、暗号資産の保有あるいは購入を続けた」。
最新価格
●ビットコイン (BTC):4万8820ドル、+1.32%
●イーサリアム(ETH):3222ドル、+0.55%
●S&P500:4496.2、+0.22%
●ゴールド:1790.8ドル、−0.67%
●10年物米国債:1.347%(24日:1.289%)
弱気の投資
先週、ヘッジファンドや他の大口投資家は、ビットコインに対して弱気の姿勢を続けていた。ショートポジションは7月20日から6000件増加し、3カ月ぶりの高水準となった。しかし、このデータはトレーダーが価格下落を予想していることを必ずしも示しているわけではない。
ショートの急増は、先物市場でのショートポジションに対してスポット(現物)市場で暗号資産を購入する、いわゆるキャリートレードが復活したことが原因かもしれない。
カルダノ vs イーサリアム
カルダノ(ADA)は3ドル付近の史上最高値から下落し、2.40~2.60ドルの間でサポートラインを見つける可能性があり、依然として上昇の勢いを見せている。
一部のアナリストは、カルダノ、ソラナ(SOL)、テラ(LUNA)などをイーサリアムのライバルと考えている。
「これらのブロックチェーンは『レイヤー1』と呼ばれ、2つの主な機能──チェーン上での決済と分散型アプリケーションの動作──を提供する」とデジタル資産運用会社21シェアーズ(21Shares)は24日のニュースレターに書いている。
アルトコイン状況
●オスプレイ、ソラナファンドを準備:オスプレイ・ファンズ(Osprey Funds)は、富裕層投資家を対象としたプライベート・ソラナ(SOL)ファンドを準備しており、ソラナに対する機関投資家の関心の高まりを示している。Osprey Solana Trustは、認定投資家のみを対象としているため、現時点では個人投資家は対象外だが、今後、変更される可能性がある。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Back Above $48K, Expect Consolidation