韓国・ソウルに拠点を置くMetaverseSocietyは、中国が推進するブロックチェーンインフラプロジェクト「BSN」の韓国初のポータルを運営するためにRed Date Technologyと独占契約を締結した。
韓国の開発者はこのポータルを通じてBSNのローカライズ版にアクセスし、分散型アプリケーション(Dapp)を構築できるようになる。BSNはすでに香港とマカオでポータルを運営している。
中国が推進するBSNはいわば「ブロックチェーンのインターネット」。国家情報センター(SIC)の主導のもと、中国移動(チャイナモバイル)、中国銀聯(チャイナユニオンペイ)、Red Dateが支援、Red Dateはテクニカルフレームワークを開発した。
MetaverseSocietyはITコンサルティング会社から生まれたブロックチェーン会社で、DeFi(分散型金融)とNFTのプラットフォーム、MarXに取り組んでいる。
「BSNは、グローバルなブロックチェーンベースのシステムの連携と活用において、信頼性を強化し、効率性を高める」と期待していると同社CEO、David DoYoen Kim氏はCoinDeskに語った。また同氏は、中長期的には公的機関や大企業がプライベートBSNを利用することになるだろうと付け加えた。
BSNは中国国内に135の都市ノード、海外の8つのノードを持ち、イーサリアム、イオス(EOS)、ポルカドット(Polkadot)、ネオ(NEO)、テゾス(Tezos)、オアシス(Oasis)、ハイパーレッジャー・ファブリック(Hyperledger Fabric)、コンセンシス・クオラム(ConsenSys Quorum)、コルダ(Corda)など、主要ブロックチェーンに対応した「ブロックチェーン・アズ・ア・サービス」と、異なるチェーン間の接続機能を開発者に提供している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:BSN to Launch First Portal in S. Korea with MetaverseSociety