バイナンスUS、3年以内の上場視野:報道

世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のCZこと、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は、アメリカ法人の3年以内のIPO(新規株式公開)を視野に入れている。

ジャオCEOは「バイナンスUS(Binance.US)は、コインベース(Coinbase)がやったことをやるだけ」と述べたとThe Informationは1日、伝えた。

複数の国がバイナンスに対する調査や、警告を発表するなか、株式公開に向けた動きは苦境に立たされている同社にとってプラス材料となる。

バイナンスの広報担当者はCoinDeskに対し、ジャオCEOはインタビューの中で想定されるスケジュールを明らかにし、今後の動きは市場要因に依存すると強調したことを認めた。

インタビューでジャオCEOはIPOの時期について、事業の成長に依ると答えている。

「つまり、事業がこの先3年間、一貫して成長したなら、3年はIPOに向けて十分だろう。だが、弱気市場が例えば3年、5年と長引けば、もう少し長引くだろう」(ジャオCEO)

ジャオCEOは7月に開催されたイベントに参加した際、バイナンスUSのIPOを考えていることを初めて明らかにした。IPOのスケジュールは規制当局の承認をはじめ、数多くの要因に大きく影響される。

また記事によると、バイナンスUSは今後2カ月以内に大規模な資金調達を視野に入れており、その場合、ジャオCEOのバイナンスUSに対する影響力は小さくなるという。

今年初め、ジャオCEOは親会社であるバイナンス自体が株式公開を行う予定はないと述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Binance
|原文:Binance.US Could Go Public in Three Years, Changpeng ‘CZ’ Zhao Says: Report