ビットコイン(BTC)は9月7日、エルサルバドルで正式に法定通貨となった。
これは世界初のことで、ナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領は同国でのビットコインの取り組みには「学習曲線」が伴うとツイートした。
「我々は過去のパラダイムを打破しなければならない。エルサルバドルは初の世界に向けて進む権利を持っている」(ブケレ大統領)
エルサルバドル議会は6月9日、賛成62、反対19、棄権3の圧倒的多数でビットコインを法定通貨とする法律を可決していた。
同国でのビットコインの使用は、2001年から法定通貨となっている米ドルと同じ。品物、サービス、そして税金もビットコインで支払うことができる。「すべての事業者」は法律上の支払い手段としてビットコインを受け入れなければならない。
だが、法律には賛否両論あり、なかには憲法違反とする意見もある。国際通貨基金(IMF)は6月、エルサルバドルの動きはマクロ経済、金融、法律の面で多くの問題を引き起こすと指摘した。
同様に米銀最大手のJPモルガン・チェースは、エルサルバドル経済が逆風にさらされ、交換手段としての使用に「制限」が生じる可能性を指摘した。
一方、ビットコイン推進派は30ドル相当のビットコインを購入することで支持を表明している。エルサルバドル国民は政府公認のデジタルウォレットをダウンロードすると、30ドルが付与されることに合わせたものだ。
On September 7, El Salvador will officially begin using #Bitcoin as its national currency alongside the U.S. dollar. Every cyber hornet 🐝 I know is planning to buy $30 in BTC tomorrow in solidarity with the people of #ElSalvador and their leader @nayibbukele. Will you join us?
— Michael Saylor⚡️ (@michael_saylor) September 6, 2021
マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOが行った投票では、7万5489票のうち、82%が30ドル相当のビットコインを購入すると回答した。
ビットコインは7日当記事執筆時点、5万2000ドルを突破している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Now Legal Tender in El Salvador, Marking World First