NFTを分割、共同管理──新サービスはNFTの可能性を切り開く

「PleasrDAO」「Paperclip」のようなノンファンジブル・トークン(NFT)取引組織の成功を受けて、NFTの管理、分割化、担保化の促進を目的とした新しいプラットフォームが登場した。

SZNS(シーズンズ)は9日、400万ドル(約4億4000万円)の資金調達を発表。SZNSでは、ユーザーは「アルバム」と呼ばれるNFTコレクションを作成し、ガバナンストークンとして分割、自律分散型組織(DAO:Decentralized Autonomous Organization)で管理できる(DAOは簡単に言えば、資産を共有するインターネットコミュニティ)。

現在、市場にはNFTXやFractionalなど、さまざまな分割化サービスが存在するが、SZNSの創業者ジョン・ビス(John Bisu)氏によると、新しいプラットフォームは機能の拡張を目指しているという。

「ユーザーが分割化トークンを使ってできることには限りがある。できることは、NFTを売却することだけ」とビス氏はCoinDeskに語った。

ビス氏は、NFTのメリットをユーザーが享受できるようにすることは「きわめて高い目的」と述べた。SZNSはガバナンスの決定にもとづいたNFTの取引を容易にする、流動的な保有モデルを目指していると述べた。

PleasrDAOは7月、4つのNFTを使って、DeFi(分散型金融)プラットフォームから350万ドルの融資を受けた。SZNSのアルバムは将来的にNFTを担保にしたり、資金の使い方の投票に使えるようにもなる可能性がある。

またアルバムのガバナンストークンは、保管されているNFTの代替物として機能し、スシスワップ(SushiSwap)のようなDEX(分散型取引所)に上場される予定。またSZNSはネイティブトークン「SZNS」のリリースも計画している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Fractionalized NFTs Get Funding Boost as SZNS Raises $4M From Framework, Dragonfly