暗号資産(仮想通貨)の全面禁止を受けて、中国の人気SNS「微信(ウィーチャット)」では、さまざまな暗号資産コミュニティが閉鎖されている。CoinDeskがスクリーンショットを入手、確認した。
例えば、最近まで香港に本社を置いていた暗号資産デリバティブ取引所のFTX、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンのテゾス(Texos)、DeFi(分散型金融)プロジェクトのSynthetixなどのコミュニティが閉鎖された。
コミュニティの管理者はメンバーにテレグラム(Telegram)グループへの参加を呼びかけているほか、一部のメンバーはディスコード(Discord)にコミュニティのための新しいチャンネルを作っている。
「メンバーからのフィードバックに基づいてグループをテレグラムに移し、最新ニュースやコミュニティ活動はそこで行う。テレグラムにコミュニティを構築するために、10月からテレグラムのみでいくつかの活動を展開する」とtezos.Careという名前の管理人はメンバーに告知した。
微信(ウィーチャット)は中国で人気の高いSNSであり、暗号資産プロジェクトにとっては、コミュニティ構築に欠かせないものだった。微信は1グループに最大500人しか参加できないため、プロジェクトは多くの場合、複数のグループを開設。メンバーはグループを通じて、エアドロップ(トークンの無料配布)、価格ニュース、アップデートなどのニュースを受け取っていた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Crypto WeChat Groups Suspended by Organizers Amid China’s Crackdown