シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)がビットコイン先物の建玉ランキングで第2位に躍り出た。
CMEは機関投資家の需要を表しているといわれており、これは要注目だ。さらに先月の4位からの急上昇は、2020年10月〜12月にビットコインが機関投資家の需要拡大で4倍の4万ドル近くまで上昇した際に、同取引所が第1位となったことを思い起こさせる。
デリバティブ調査会社スキュー(Skew)によると、CMEは現在、ビットコイン先物の建玉総額179億ドル(約2兆円)のうち17%近くの30億ドルを占めている。
CMEは1年前と同じように、ビットコイン価格が上昇するなかでランキングを上げている。ビットコインは9月29日以降に30%超の上昇を見せて5万4000ドル付近となり、株式市場の低迷とは切り離された動きとなっている。
CMEの年率プレミアムも6カ月ぶりに15%まで上昇しており、これも機関投資家の需要が拡大していることを示している。
CMEがデリバティブ取引所のFTXを抜いて第2位となった一方で、バイナンス(Binance)はこの数か月、規制強化の対象とされながらも41億ドルでトップを維持している。CMEは2020年12月後半にバイナンスを抜いたが、バイナンスが2021年第1四半期(1−3月)にすぐにトップの座を取り戻した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Skew
|原文:2020′s Bull Redux? CME Improves Its Ranking in Biggest Bitcoin Futures Exchanges List