中国eコマース大手のJD.com(京東商城)は、ライバルのアリババ、テンセントに続いて、NFT(ノンファンジブル・トークン)に進出する。
JD.comのテクノロジー子会社、JD Technologyは、年次カンファレンス「JD Discovery」を記念して、独自のNFTチェーン上に構築した7つの限定版NFTを無料で提供する。同社の公式ウィーチャット(微博)アカウントが明らかにした。
JD初となるNFTは「JD Chain」と名付けられたJD Technology独自のブロックチャーンで発行される。同社は、ユーザーがNFTを保管、検証、流通、追跡することができる「NFTテクニカル・サービス・プラットフォーム」を開発するという。
8月には、ライバルのテンセントとアリババが独自のNFTプラットフォームを発表している。
カンファレンス参加者に無料配布
7つのNFTにはJD.comのマスコットが描かれており、カンファレンス「JD Discovery」のほか、JD.comの主要部門である小売、テクノロジー、物流、健康、金融、スマートシティを表している。
7つのNFTは、10月19日から11月22日まで開催される「JD Discovery」に申し込んだ人に無料配布される。参加者は他の人を招待するとNFTを入手でき、すべてを揃えることもできるという。
NFTの公開・配布は11月22日までだが、それ以降も他人に譲渡することは可能だ。
JDはNFTプラットフォームを、著作権保護、公共の福祉、アートコレクション、電子商取引に応用する予定だという。
JD Technology(旧JD Digits)は、中国のeコマース大手JD.comの技術開発部門。ブロックチェーン、フィンテック、AI、ヘルステック、クラウドサービスに取り組んでいる。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:JD Technology
|原文:Chinese E-commerce Giant JD.com Reveals NFTs