イーサリアム(EHT)のレイヤー2ソリューション「ポリゴン(Polygon)」上のアプリ数が急速に増加し、エコシステムがイーサリアム上のプロジェクトからの独立性を高めていることが、ブロックチェーン開発プラットフォームのアルケミー(Alchemy)が20日に発表したレポートで明らかになった。
昨年はわずか30だったのが、現在では3000以上のアプリケーションがポリゴン上に登録されており、さらにポリゴン上で開発するチーム数は前月比で60%以上増加しているという。
ポリゴンは「かつてイーサリアムがこのフェーズだったときと比べると、2倍の速さで成長している」がアルケミーのプロダクトマネージャー、マイク・ガーランド(Mike Garland)氏は述べた。
ポリゴンは「サイドチェーン」と呼ばれることが多く、開発者はイーサリアムのライバルではなく、補完関係にあると位置づけている。だが今回のデータを見ると、ポリゴン・ネイティブの新しいアプリケーションの数が、イーサリアムとポリゴンの両方に展開されたアプリケーションを上回っている。つまり、ポリゴンの独立性が高まっている可能性がある。
ポリゴン上に展開された新規アプリケーションのうち、ポリゴンとイーサリアムの両方に展開されているものは38%にとどまり、ポリゴンのみに展開されているアプリケーションは62%に達しているという。
「このデータで最も興味深いことは、双方が並行して発展していることだ。確かに多くのチームがポリゴンのみでアプリケーションをスタートさせ、成長させようとしている。だが、かなりのチームはイーサリアム・エコシステムで始めたことをポリゴンを使って追求し、新しいユースケースを実現しようとしている」とガーランド氏は述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Polygon Becoming More Independent From Ethereum as App Numbers Rise: Report