米FTX、スーパーボウルでCM放映──暗号資産関連のCMが多くなるか?

暗号資産取引所のFTXは、2022年2月13日に開催される第56回スーパーボウル(米プロアメリカンフットボールリーグ・NFLの優勝決定戦)でCMを放映する。サム・バンクマン-フライド(Sam Bankman-Friend)が26日、CoinDeskに語った。

FTXは、米プロバスケットボールリーグ・NBAのマイアミ・ヒートのアリーナ、米大リーグ(MLB)の審判のシャツ、カレッジフットボールで人気のカリフォルニア大学バークレー校のフットボールスタジアムなど、さまざまなスポーツシーンに広告を出している。

「本当はスーパーボウル自体のスポンサーになりたかったが、まだ暗号資産を受け入れていない。なので、広告枠を買うことにした」

暗号資産の認知度が高いスポーツファン

バンクマン-フリード氏は「スポーツファンは、そうではない人に比べて、暗号資産の認知度が2倍以上、熱心なスポーツファンは約3倍である可能性が高い」とMorning Consultの調査を引用して、スポーツ広告は合理的と指摘した。

NFLの人気選手トム・ブレイディ氏とそのパートナーでスーパーモデルのジゼル・ブンチェン氏は、FTXの株式を保有し、FTXのアンバサダーを務めている。

第56回スーパーボウルでは、暗号資産に関するCMが多くなりそうだ。暗号資産業界はメインストリームの消費者をターゲットにしようとしている。

バンクマン-フリード氏は、CMの秒数や広告料金についてのコメントは避けた。sportingnews.comによると、前回、第55回スーパーボウルの30秒CMの料金は550万ドル(約6億3000万円)だったという。

スーパーボウルは、アメリカ最大のスポーツイベントとされ、CM料金が高額なことで知られている。またどのような会社がCMを出すのかは、アメリカ経済のリアルな姿を反映しているといえる。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:第55スーパーボウルのMVP、トム・ブレイディ選手(Shutterstock)
|原文:FTX Scores Another Sports Sponsorship With Super Bowl Ad