好調な暗号資産ファンド、年初からの流入額はすでに前年を大きく超える

暗号資産(仮想通貨)ファンドは先週、1億7400万ドル(約197億円)の流入超となり、年初からの流入額は89億ドル(約1兆円)に達した。2020年通期の流入額67億ドルをすでに大幅に上回っている。

またコインシェアーズ(CoinShares)のデータを見ると、運用資産残高(AUM)は過去最高の800億ドルに達し、ビットコイン(BTC)ファンドが約530億ドル、イーサリアム(ETH)ファンドが約200億ドルとなっている。

暗号資産別では、ビットコインファンドは先週、9500万ドルの流入超となった。年初からの流入額は64億ドル。

暗号資産をとりまく最近の動向を考えると、これらの数値は驚くものではない。8日、シティグループ(Citigroup)の元CEO、ビクラム・パンディット(Vikram Pandit)氏は、今後数年のうちにすべての主要銀行と証券会社の双方、あるいはどちらかは暗号資産取引を考えるだろうと語った。

イーサリアムもポジティブなセンチメントが継続し、イーサリアムファンドは先週、3100万ドルの流入超となった。「最近の好調な価格パフォーマンスと資金流入によって、運用資産残高は上昇している」(コインシェアーズ)

一方、他のアルトコインも好調だ。ポルカドット(DOT)はファンドは960万ドルの流入超となり、過去最大の週あたり流入額を記録した、ソラナ(SOL)ファンドは850万ドル、カルダノ(ADA)ファンドは500万ドルの流入超となった。

また、先週の目立った動きとしては、トロン(TRON/TRX)ファンドが2200万ドルの流入超となった。コインシェアーズのデータによるとトロンは現在、運用資産額で第8位の暗号資産となっています。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShare
|原文:Crypto Fund Inflows YTD Significantly Higher Than Last Year