ビットコイン(BTC)は1週間で約9%下落しているが、ソーシャル指標は個人投資家は「ホピウム(hopium)」を抱いているようだ(ホピウムは、早期の反発と強気相場の継続を期待することを意味するスラング)。
だが過去のデータを見ると、価格の下落は一般的にソーシャル上の発言が弱気に傾くと終了する。
ブロックチェーン分析プラットフォームのSantimentによると、ソーシャルメディア上での「buy the dip(押し目買い)」発言は16日、952件に上り、ビットコインが11%下落した9月7日以来の高水準となった。当記事執筆時点も増え続けている。
これは、ビットコインがまだ底を打っていないことを示しているのかもしれない。
「これまでのbuy the dip発言の増加を見ると、4月と5月のように下落の早いタイミングに見られることがわかるだろう」とSantimentは17日に記した。
ビットコインが9月7日に4万3000ドルまで下落した後、ソーシャルメディアでは「Buy the dip」という発言が急増したが、ビットコインはその2週間後に4万ドル以下で底を打った。同様のパターンは5月と6月にも何度か見られた。
これまでの動きに従うと、ビットコインが史上最高値の6万9000ドル付近まで回復する可能性は低いだろう。米ドルの上昇が続いていることや、アメリカで暗号資産への課税についての不確実性が再び高まっていることから、しばらくは下落傾向が続く可能性がある。
とはいえ、16日伝えたようにブロックチェーンのデータは強気に傾いており、全般的にはポジティブな状況は続いている。
「ビットコインは下落したが、終わっていない。取引所からの1日あたりの移動額の90日移動平均は、マイナス(=流出超)を維持している。つまり、暗号資産の取引所からの移動はそのままで、長期保有心理は変わっていない。
これまで、指標がゼロを超える、あるいは下回ると大きな価格上昇、あるいは下落が見られた」
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Santiment
|原文:Bitcoin Crowd Appears High on ‘Hopium’ as ‘Buy The Dip’ Trends